なまぐさこうこ

なまぐさこうこ

早わかり

合計時間
約210日
難易度
難しい
分量
1仕込み分
材料
7

料理について

春に塩をしたイワシを夏越しで熟成させ、晩秋にそれを煮崩した濃い汁へ大根を漬け込みます。

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新潟市角田浜に伝わる作り方で、仕込みは二つの季節にまたがります。 歯切れのある大根に発酵したイワシの塩気と香りが強く移るため、薄く切ってご飯に少しずつ添えます。 大根は作り手が使う白首大根で、春の塩蔵で出た漬け汁は市販の魚醤では置き換えられません。 魚の処理と煮込みのにおいに耐えられる作業場所、大きな樽と重石の準備から始まる漬物です。

材料

仕込み分

作り方

全8ステップ
  1. 1

    春に水揚げされた新鮮なイワシ100尾と、体積で量った塩1.8Lを用意します。頭と内臓を除き、腹を長く裂かずに内臓を丁寧に取り出します。この伝承法では水洗いせず、そのまま塩をまぶします。

  2. 2

    量った塩の一部をイワシ全体にまぶします。樽に放射状に隙間なく並べ、残りの塩で隙間を埋めて上を覆います。用意した塩はここまでですべて使います。常温で2日から3日置き、塩をなじませます。

  3. 3

    約10kgの重石をのせて蓋をし、風通しのよい暗い場所で常温保存します。春から晩秋または初冬まで、半年以上熟成させます。上がってきた漬け汁は残します。初めの2日から3日も、この熟成期間に含みます。

  4. 4

    晩秋または初冬に塩蔵イワシを取り出して大鍋へ入れます。ひたひたの水と、樽に残した漬け汁を少し加え、火にかけて混ぜながら煮ます。

  5. 5

    イワシの形が崩れてきたら、酒と顆粒だしを少量加えます。合計約3時間を目安に混ぜながら煮込み、どろりとした液状になったら火を止めて粗熱を取ります。

  6. 6

    白首大根は土を洗い落として葉を取り、約15cm長さに切ります。使う大根の総重量を量って樽へ詰めます。大根の量は、用意したイワシの汁で上まで完全に覆える範囲にします。

  7. 7

    粗熱を取ったイワシの汁を注ぎ、大根全体を覆います。大根の総重量の2倍の重石をのせ、冷暗所で約1か月漬けます。大根が漬け汁から出ない状態を保ちます。

  8. 8

    約1か月後から食べる分を取り出し、薄く切ってご飯に少量ずつ添えます。塩味が強ければ一度に食べる量を控えます。保存中の樽へ、量を決めずに水を足して塩分を薄めることはしません。

確認した資料

このページの作成または修正時に、以下の資料を確認しました。出典の確認は、実際の調理試験を意味するものではありません。

コツ

塩1升は体積で1.8Lです。塩の種類によって同じ体積の重さが異なるため、1800gに置き換えて量りません。魚の大きさも一定ではなく、この尾数比から重量当たりの塩分濃度は断定できません。
春の塩蔵で出た漬け汁を秋の煮込みに少し使います。市販の魚醤を同量で置き換える配合ではありません。酒と顆粒だしは作り手の記録どおり少量とし、固定した大さじ量には換算していません。
表示時間はイワシの塩蔵半年以上と大根の漬け込み約1か月を合わせた、約7か月の計画用概算です。1か月を30日として換算し、下処理約2時間と煮込み約3時間を含めます。実際には春の水揚げと秋の大根の収穫時期によって長くなります。
編集 チャリムチーム