マライ・コフタ(インド風パニール芋団子のクリームトマトソース)
早わかり
マライ・コフタは北インドを代表する菜食料理で、マッシュしたじゃがいもと砕いたパニール(インドチーズ)を混ぜて丸めた団子を黄金色に揚げ、クリーミーなトマトグレービーに浸して提供します。団子は外側がカリッと揚げられながらも、中にはパニールのやわらかいチーズの詰め物が残り、グレービーの中でスプーンで崩すとチーズがソースに溶け込んでさらに濃厚な味...
この料理の特別なポイント
- カシューナッツペーストがソースにまろやかなコクを与える
- コフタは崩れないよう提供直前にソースへ入れる
- ガラムマサラとターメリックが刺激なく温かな香りを出す
主な材料
調理の流れ
- 1 じゃがいも300gは柔らかくゆで、水気を飛ばして熱いうちに細かく潰します。粗い塊が残ると揚げる時に割れやすくなります。
- 2 パニール150gを細かく崩し、じゃがいもとコーンスターチ2tbspを均一に混ぜます。手に強く付かずまとまったら12等分して丸めます。
- 3 油を170Cに熱し、コフタを静かに入れて3から4分揚げます。表面がきつね色に固まるまでは触らず、焼く場合は転がして全面に色を付けます。
マライ・コフタは北インドを代表する菜食料理で、マッシュしたじゃがいもと砕いたパニール(インドチーズ)を混ぜて丸めた団子を黄金色に揚げ、クリーミーなトマトグレービーに浸して提供します。団子は外側がカリッと揚げられながらも、中にはパニールのやわらかいチーズの詰め物が残り、グレービーの中でスプーンで崩すとチーズがソースに溶け込んでさらに濃厚な味になります。ソースは玉ねぎとトマトをじっくり炒めてブレンドしたベースにカシューナッツペーストと生クリームを加え、なめらかで豊かな質感を作り出します。カシューナッツペーストがソースに香ばしくクリーミーな密度を加えるのがこの料理の核心技法です。ガラムマサラとターメリックが鋭い辛さなしに温かく芳醇な風味を与え、格式ある席にも合う上品な味わいになります。団子はグレービーに長く浸すと崩れるため、提供直前に加えて形を保つのがよいとされます。ナンやバスマティライスと共に供され、インドの結婚式や祝祭の宴で欠かせない格式あるメイン料理です。
作り方
下準備、加熱、味付け、火加減、仕上げの流れで読むと作りやすくなります。
- 1加熱
じゃがいも300gは柔らかくゆで、水気を飛ばして熱いうちに細かく潰します。粗い塊が残ると揚げる時に割れやすくなります。
- 2手順
パニール150gを細かく崩し、じゃがいもとコーンスターチ2tbspを均一に混ぜます。手に強く付かずまとまったら12等分して丸めます。
- 3加熱
油を170Cに熱し、コフタを静かに入れて3から4分揚げます。表面がきつね色に固まるまでは触らず、焼く場合は転がして全面に色を付けます。
- 4火加減
鍋に油を熱し、玉ねぎ1個を中火で黄金色になるまで炒めます。にんにく3片とカシューナッツ30gを加え、香ばしい香りが出るまで2分炒めます。
- 5火加減
水100mlを加えて鍋底の旨味をこそげ、完全になめらかになるまで攪拌します。トマトピューレ200mlとガラムマサラ1tspを加え、中火で8から10分煮ます。
- 6火加減
ソースにとろみが付き、トマトの角が取れたら弱火にして生クリーム120mlを混ぜます。提供直前にコフタを入れ、1から2分だけ温めて形を保ちます。
手順のあと
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コツ
栄養情報(1人前)
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