
腸粉(広東飲茶風蒸し米シートロールエビ・チャーシュー入り)
腸粉は広東飲茶文化の中核をなすメニューで、香港の朝の茶の食事に欠かせない料理です。米粉の生地を鉄板の上に薄く伸ばして蒸気で蒸すと半透明の米シートになり、このシート内にエビ・チャーシュー・牛肉を入れて巻くか、何も入れずにそのまま巻くこともあります。完成したロールの厚さと柔らかさは生地の米粉と澱粉の比率によって決まり、厚すぎると餅のように重く、薄すぎると破れてしまいます。ほんのり甘い醤油ソースを上からかけると、つるりとした表面を伝って流れ落ち、米特有のほのかな香ばしさを引き立てます。香港の屋台ではカートからその場で蒸し上げ、鉄板から剥がす動作そのものが見どころです。飲茶では必ず最初に注文する人が多いほど、基本中の基本の一品です。
分量調整
作り方
- 1
米粉、コーンスターチ、水を混ぜて薄い生地を作ります。
- 2
エビを細かく切って準備します。
- 3
浅いトレーに生地を薄く注ぎ、エビをのせます。
- 4
強い蒸気で約2分蒸し、生地が透明になったら取り出します。
- 5
ヘラで巻いて皿に盛り、醤油・砂糖・ごま油のソースをかけます。
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コツ
栄養情報(1人前)
その他のレシピ

ローマイガイ(広東風蓮の葉包み鶏肉おこわ蒸し)
ローマイガイは広東式飲茶の中でも最もボリュームのあるメニューのひとつです。もち米に鶏肉、しいたけ、中華ソーセージ、干しエビなどを混ぜ、蓮の葉で包んで蒸し上げます。蒸す過程で蓮の葉のほのかな草の香りがもち米に染み込み、独特の風味を生み出します。オイスターソースと醤油で味付けした具材の旨味がもち米の一粒一粒に浸み渡ります。飲茶レストランで竹のせいろに入って提供され、蓮の葉を開いた瞬間に立ち上る香りがこの料理の始まりです。

広東式ハーガウ(海老蒸し餃子)
ハーガウは広東式点心の代表格で、小麦でんぷんとタピオカでんぷんを熱湯でこねた半透明の皮に、粗く刻んだ海老の餡を入れてひだを寄せ、蒸籠で蒸し上げる料理です。生地に熱湯を使う理由は、でんぷんを瞬時に糊化させて弾力のあるもちもちとした食感を生み出すためで、食用油を加えてこねると表面が滑らかになります。海老は細かくしすぎず粗めに刻むことで、噛んだときのプリプリとした食感が活きます。たけのこを細かく刻んで混ぜると、シャキシャキとした対比が加わります。ごま油と白こしょうで最小限の味付けにし、海老本来の甘みを引き立てるのがポイントです。生地は冷めるとすぐに硬くなるため小分けにして作業し、強い蒸気で6〜7分蒸すと皮が透明になり、中の海老の色が透けて見えます。

焼売(シュウマイ)(広東式開口豚肉エビ蒸し餃子)
焼売は豚ひき肉とエビを薄い皮で包んで蒸した広東式の点心です。餡に醤油、ごま油、生姜を加えてしっかりとこねると粘りが出て弾力のある食感が生まれ、コーンスターチが肉汁を閉じ込めます。上部を開けた円筒形に成形するのが特徴で、蒸籠で10分ほど蒸すと皮が半透明に仕上がり、中の旨味がそのまま活きます。一口サイズで食べやすく、豚肉の香ばしさとエビの弾力ある食感が一体となって深い旨味を生み出します。お茶と一緒に楽しむ飲茶の席に欠かせないメニューです。

煲仔飯(広東式土鍋ご飯・中国ソーセージとおこげ)
煲仔飯(ボウジャイファン)は100年以上にわたって香港のダイパイドンや広州の旧市街の食堂で冬の名物として食べられてきた広東式の土鍋ご飯です。生米の上にラプチョン(中国ソーセージ)・塩漬け肉・味付け鶏肉をのせて土鍋ごと火にかけると、トッピングから溶け出した油が米粒の間にしみ込みながらご飯自体に味がつきます。土鍋は火から下ろした後も長く熱を保ち、底の米をじりじり焼き続けるため、黄金色にカリカリと砕けるおこげ(ファンジュー)がこの料理で最も人気のある部分です。食卓で濃口醤油・薄口醤油・砂糖・ごま油のソースをかけて混ぜると、白いご飯が琥珀色に染まりながらキャラメル化した醤油の香りが立ち上ります。一つの鍋の中で上層のもちもちご飯、中間のもっちり層、底のカリカリおこげまで食感が層ごとに異なる点がこの料理の魅力です。

豆豉蒸しスペアリブ(発酵黒豆と醤油でマリネした中国式蒸しスペアリブ)
豚スペアリブを発酵黒豆(豆豉)・醤油・ニンニク・料理酒でマリネし、片栗粉をまぶして蒸し上げた中国式の蒸し料理です。豆豉の塩気のある発酵した風味が豚のスペアリブに深い旨味を加え、片栗粉が表面に薄い膜を作って肉汁の流出を防ぎます。最後にごま油で香りを立て、蒸す調理法のおかげで揚げなくても柔らかく仕上がります。飲茶レストランの代表的なメニューの一つで、蒸気で調理したすっきりとした味わいが特徴です。

シンガポールビーフン(カレー風味の焼きビーフン)
シンガポールビーフンは、細いビーフンをカレー粉と一緒に強火で炒める広東式の麺料理です。カレーのスパイスが油に触れて香りが立ち上がると、麺と具材が独特の黄色い色合いを帯び、えびとピーマン、玉ねぎがたんぱく質と食感のバランスを整えます。醤油で旨みを加え、もやしは最後の30秒に入れてシャキシャキ感を保ちます。麺を長く浸しすぎると炒める際に切れてしまうため、8分ほどぬるま湯に浸して使用します。