コーニッシュパスティ(イギリス風ミートパイ)
早わかり
コーニッシュパスティは、小麦粉とバターで作ったしっかりとした生地に牛肉、じゃがいも、ルタバガ、玉ねぎを小さく切って生のまま入れ、半月形に折って封じてからオーブンで焼き上げるイギリス・コーンウォール地方の伝統的なハンドパイです。具材を事前に加熱しないため、肉と野菜から出る肉汁が密封された生地の中で凝縮されます。この肉汁が内部で濃厚なグレービ...
この料理の特別なポイント
- 具材を生のまま封じることで肉汁と野菜の汁が密封された生地の中でグレービーとなる
- 端をしっかりつまんで封をすることが200度で40〜45分焼く間に肉汁が漏れないために必須
- カブの土っぽい甘みが牛肉の肉汁と混ざり別途ソース不要の完結した味になる
主な材料
調理の流れ
- 1 小麦粉350gにバター140gと塩の一部を加え、指先ですり混ぜてさらさらにします。冷水を少しずつ加えてまとめ、30分冷蔵庫で休ませます。
- 2 牛肉300g、じゃがいも220g、ルタバガ160g、玉ねぎ120gを1cm前後にそろえて切ります。具材が大きいと、生のまま包むため中まで火が通りにくくなります。
- 3 切った牛肉と野菜に残りの塩とこしょうを加え、軽く混ぜます。強くもみ込むと水分が出やすいので、包む直前の状態で置きます。
コーニッシュパスティは、小麦粉とバターで作ったしっかりとした生地に牛肉、じゃがいも、ルタバガ、玉ねぎを小さく切って生のまま入れ、半月形に折って封じてからオーブンで焼き上げるイギリス・コーンウォール地方の伝統的なハンドパイです。具材を事前に加熱しないため、肉と野菜から出る肉汁が密封された生地の中で凝縮されます。この肉汁が内部で濃厚なグレービーの役割を果たし、ソースなしでも旨味がしっかり出ます。200度で40〜45分焼く間に汁が漏れないよう、縁をしっかりとつまんで封じることが肝心です。具材が大きすぎると外側に火が通っても中まで火が届かないことがあるため、1cm前後に均一に切ることが重要です。オーブンに入れる前に卵液を均一に塗ると、焼き上がりの表面に艶のある黄金色が出ます。もともとはコーンウォールの鉱夫たちが手に持って食べた実用的な食事で、厚めの縁の部分が持ち手の役割を果たしていました。
作り方
下準備、加熱、味付け、火加減、仕上げの流れで読むと作りやすくなります。
- 1味付け
小麦粉350gにバター140gと塩の一部を加え、指先ですり混ぜてさらさらにします。冷水を少しずつ加えてまとめ、30分冷蔵庫で休ませます。
- 2準備
牛肉300g、じゃがいも220g、ルタバガ160g、玉ねぎ120gを1cm前後にそろえて切ります。具材が大きいと、生のまま包むため中まで火が通りにくくなります。
- 3味付け
切った牛肉と野菜に残りの塩とこしょうを加え、軽く混ぜます。強くもみ込むと水分が出やすいので、包む直前の状態で置きます。
- 4手順
休ませた生地を分け、厚さ3〜4mmほどの円形に伸ばします。片側に具材をのせ、縁は2cmほど空けてしっかり閉じる余白を作ります。
- 5手順
生地を半分に折って中の空気を抜き、縁を強くつまんで半月形に閉じます。卵1個を溶き、表面全体に均一に塗って艶を出します。
- 6加熱
200度に予熱したオーブンで40〜45分焼きます。表面が濃い黄金色になり、底がしっかりしたら取り出し、5分休ませて熱いうちに出します。
手順のあと
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コツ
栄養情報(1人前)
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コテージパイ(牛ひき肉とマッシュポテトのオーブン焼き)
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食卓に合わせるなら
蓮根と柿のサラダ(はちみつレモンドレッシング)
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シッケは、麦芽をぬるま湯に浸して揉み、漉した澄んだ液にご飯を入れて60度前後で1時間保温し、ご飯粒を浮かせる韓国の伝統的な発酵飲料です。麦芽に含まれるアミラーゼがご飯のでんぷんを分解することで穀物特有の香ばしく澄んだ甘さが生まれます。沈殿物を除いた上澄みだけを使うことで濁りのないきれいな汁になります。砂糖と薄切りの生姜を加えて20分煮ると甘さが整い、生姜のほのかな辛みが後味をすっきりとまとめます。完全に冷やして冷蔵した後、ご飯粒と松の実を浮かべて供すると、冷たい汁から穀物の香りがよりくっきりと立ち上がります。保温温度が70度を超えるとアミラーゼが失活してご飯粒が浮かなくなるため、60度前後を維持することが成否を分ける重要なポイントです。
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