ビーフウェリントン(牛ヒレのパイ包み焼き)
牛ヒレにディジョンマスタードを塗り、細かく刻んで炒めたマッシュルームと生ハムで包んでから、さらにパイ生地で包んで焼きます。マッシュルームはフライパンの底に水分がたまらなくなるまで炒め、肉と一緒に芯まで冷えてから包まないと、パイの底がべたつきます。焼き上がりはパイの色ではなく、横から刺した温度計で肉の中心が63℃になったかで見ます。
イギリス料理33品。1/2ページで材料や調理時間を比べられます。 ビーフウェリントン(牛ヒレのパイ包み焼き), ケジャリー(イギリス風燻製魚のカレーライス), バノフィーパイ(ビスケット台にトフィー・バナナ・生クリームを重ねた英国式ノーベイクパイ).
牛ヒレにディジョンマスタードを塗り、細かく刻んで炒めたマッシュルームと生ハムで包んでから、さらにパイ生地で包んで焼きます。マッシュルームはフライパンの底に水分がたまらなくなるまで炒め、肉と一緒に芯まで冷えてから包まないと、パイの底がべたつきます。焼き上がりはパイの色ではなく、横から刺した温度計で肉の中心が63℃になったかで見ます。
カレー粉で黄色く炒めたご飯のあいだに、燻製ハドックの大きな身と半分に切ったゆで卵が見えます。ハドックはタラの仲間で、ここで使う燻製フィレは加熱調理用なので、必ず火を通してから加えます。
名前はバナナとトフィーを合わせたものです。トフィーは加糖練乳を鍋で混ぜながら濃い黄褐色まで煮詰めたもので、ノーベイクのパイとして知られていますが、このレシピではビスケットの土台をオーブンで10分焼き、重いトフィーの下でも崩れない硬さにします。冷やして切ると、ビスケット、トフィー、バナナ、クリームの四層がくっきり分かれます。
砂糖に加えて練乳を大さじ1入れ、キャラメルのような濃い甘みを出します。ティーバッグは火を止めた湯で4分抽出し、絞らずにそっと引き上げます。絞ると、牛乳でも隠れない渋みが出ます。アイスにするときは、冷ましてから冷蔵庫で冷やし、それから氷に注ぎます。
ローリエと一緒に温めた牛乳に燻製タラの香りを移し、スコットランド北東部のカレン村に由来するこのスープの土台にします。材料に塩がないのは燻製魚そのものの塩気で味が決まるためで、とろみもクリームや小麦粉ではなく、柔らかく煮えたじゃがいものでんぷんでつけます。
こんがり焼いた豚肉ソーセージとバターのきいたマッシュポテトに、オニオングレイビーをかけて食べます。グレイビーの甘みは、ソーセージを焼いたフライパンの脂で玉ねぎを弱火で焦がさずじっくり炒め、黄金色にするところから生まれます。
温かいうちに手で割ると、灰色の生地から炒りごまの香りが強く立ちのぼります。薄力粉に黒ごまパウダーを混ぜ、生地は牛乳ではなく生クリームと卵でまとめ、こねずに2.5cm厚さに押さえて形づくります。
ガラスの器の側面から、スポンジ、いちごとブルーベリー、カスタード、クリームの層が帯のように見えます。シェリー酒かジュースを吸ったスポンジはプリンのように柔らかくなり、その上のカスタードと生クリームがひとさじの中で重なります。果物の水気を拭かずにのせるとカスタードがゆるみ、層の境目がぼやけます。
つぶしたじゃがいもとキャベツ、バターで甘く炒めた玉ねぎをフライパンいっぱいに押し広げて焼くと、底は濃いきつね色でカリッと、中は柔らかく仕上がります。縁が固まる前に返すと崩れます。
レモンの皮は粉ではなく生クリームと卵の液に混ぜるので、香りが生地全体にむらなく広がります。粉にすり込むバターを豆粒ほどの大きさに残しておくと、焼き上がりは縁がさくっと割れ、中はほろほろと崩れます。
名前のメス(散らかったもの)はごちゃまぜの見た目を指し、イギリスのイートン校から生まれたデザートです。手で大小に割ったメレンゲを、いちご、生クリームと二、三回だけ折り混ぜて盛り、いちごの半量は先にレモン汁とつぶしておくので赤い果汁がクリームににじみます。時間を置くとメレンゲがしけるため、混ぜたらすぐに出します。
しっかり味の牛ひき肉のソースと、やわらかいマッシュポテトが上下二層で対比をつくります。トマトペーストとウスターソース、ビーフストックで煮詰めた肉は旨みが強く、にんじんとグリーンピースが甘みと彩りを添えます。ポテトの表面にフォークで筋をつけると、その凸凹がオーブンで香ばしく色づきます。イギリスの家庭で親しまれてきたオーブン料理です。
生地はなめらかにせず、ところどころ湿った塊とバターの粒が見える粗い状態のまま成形し、この粗さが焼いたあと層に沿ってやさしく割れる食感につながります。プレーンヨーグルトが生地に水分とほのかな酸味を加え、バニラの香りも重なります。
米を牛乳でゆっくり煮ると、米粒がふくらんででんぷんが溶け出し、おかゆとカスタードの中間のようなとろみになります。温かいうちはやわらかく、一晩冷やすと締まって濃いカスタードのような口当たりに変わります。シナモンは食べる直前に振り、ひと口目より先に香りが立つようにします。
じゃがいもは二度揚げ、タラは一度揚げにし、両方が熱くカリッとした状態で皿にそろうよう順番を組みます。切ったじゃがいもは冷水につけて表面のでんぷんを落とし、一度目は中まで火を通すだけで、色が濃くなる前に引き上げます。衣は冷たい炭酸水で溶き、小さなダマが少し残るところで混ぜるのをやめると重くなりません。じゃがいもや魚の表面に水分が残ると油がはね、揚げ色もむらになります。タラは衣が黄金色になり、身がきれいにほぐれる状態なら揚げ上がりです。湯気で衣がしんなりする前にすぐ出します。
残ったパンを無駄にしないために生まれたお菓子で、イギリスやアメリカ南部の家庭で長く作られてきました。卵と牛乳、生クリームの液をたっぷり吸ったパンは中がプリンのようにやわらかくなり、表面だけがこんがり香ばしく焼けます。シナモンのほのかな香りがあり、温かいうちにバニラアイスやキャラメルソースを添えて出します。
フォークで筋をつけたマッシュポテトの下に、白身魚とグリーンピースのクリームソースが隠れています。チェダーチーズが筋の山で焼けて、香ばしい部分ができます。魚はオーブンでも火が入るため、ソースでは3分ほど軽く煮るだけにして崩れるのを防ぎます。ソースは牛乳を数回に分けて加えるたびに混ぜると、だまにならずスプーンの背に薄くつく濃度になります。マッシュポテトは広げられる柔らかさで、流れない固さに整えます。焼き上がりを5分置くとソースが落ち着き、ひとすくいで魚とポテトの層が一緒にすくえます。
温かいうちに手で横半分に割ると、上面はさっくり、中はほろりと崩れ、そこにクロテッドクリームといちごジャムをのせて食べます。冷たいバターを粉にすり込む作り方では、生地を触るほど中が硬くなり、手数を減らすほど軽く焼けます。
ラム挽き肉を赤ワインとビーフストックで煮詰め、マッシュポテトで覆ってオーブンで焼き上げます。フィリングに汁気が多いとポテトが沈み、二つの層が混ざってしまいます。赤ワインは強火で短く煮立ててとがったアルコールの香りを飛ばしてから、ストックとウスターソースを加えます。じゃがいもは熱いうちにバターと牛乳でだまなくつぶし、器の縁まですき間なく覆います。フォークでつけた筋の山が焼き色のつく部分になり、縁のソースがふつふつして山が色づけば焼き上がりです。
牛肉、じゃがいも、ルタバガ、玉ねぎを生のまま生地に包んで閉じるので、焼く間に出た肉汁が中に閉じ込められ、そのままグレービーの役目をします。具を1cm前後にそろえて切ると、生のままでも中まで火が通ります。イギリス・コーンウォール地方の鉱夫が手に持って食べた食事が始まりで、厚く折り込んだ縁が持ち手になりました。
皮がふくらんでパリッと割れるクラックリングに仕上げるため、準備はオーブンに入れるずっと前から始まります。皮だけに1cm間隔で切り込みを入れて粗塩をすり込み、冷蔵庫で覆わずに8時間乾かします。焼く直前にも表面の水滴を拭き取り、冷たく乾いた状態でオーブンへ入れます。油と黒こしょうは肉側だけに塗って乾かした皮には触れず、にんにくとローズマリーの上にのせて焼きます。最初は高温で皮全体に気泡を立たせ、その後温度を下げて脂をゆっくり溶かします。それでも皮がパリッとしなければグリルで短時間、焦げないよう見ながら焼き、切る前にしっかり休ませます。
オーブンを使わず、ふたをしたフライパンで両面をじっくり焼く発酵パンです。表面のコーンミールが香ばしく色づき、中には大小ふぞろいの気泡ができます。トーストすると気泡の縁がカリッとし、バターやジャム、ポーチドエッグの黄身がすき間にしみ込みます。エッグベネディクトの土台にも、バターを塗るだけの朝食パンにも使えます。
半分に切ると、カリッとしたパン粉の衣、塩気のあるソーセージ肉、半熟の黄身が層になって現れます。ソーセージ肉にはディジョンマスタードを混ぜて味を締めます。卵は茹でたらすぐ冷水に取り、余熱で黄身が固まるのを止めておくと、ソーセージを揚げる間も半熟が保たれます。温かくても冷めてもおいしく、ブランチやピクニックの軽食になります。
糖蜜入りの生地は濃い茶色で、甘さにも少しほろ苦さがあります。しょうがとシナモンを加えた生地を人の形に抜いて焼き、冷めたらアイシングで目やボタンを描きます。縁はサクッと、中心はわずかにもっちりと焼き、密閉容器に入れておくと一日二日でスパイスの香りが強まります。