オジュク
川魚は形が残らず、身だけがスープに溶けていて、そのピリ辛のコチュジャンと味噌のスープに米とそうめんが一緒にとろりと入っています。えごまの粉とえごまの葉の香りが強く、川魚特有の泥臭さはほとんど感じません。何度こしても細い骨が残ることがあるので、ゆっくり食べます。
川魚は形が残らず、身だけがスープに溶けていて、そのピリ辛のコチュジャンと味噌のスープに米とそうめんが一緒にとろりと入っています。えごまの粉とえごまの葉の香りが強く、川魚特有の泥臭さはほとんど感じません。何度こしても細い骨が残ることがあるので、ゆっくり食べます。
冷蔵庫がほとんど空でも、煮干しと昆布、ソミョン(韓国の細いそうめん)さえあれば作れる麺です。粉唐辛子も味噌も入れず、15分煮出した澄んだ煮干しだしを韓国の薄口醤油と塩で味つけします。麺はだしが濁らないよう別の鍋でゆで、洗ってから入れます。
すりおろした生のりんごが甘みを、りんご酢がさわやかな酸味を受け持ち、コチュジャンのたれが軽やかな口当たりになります。甘みはりんごだけに頼らず、オリゴ糖も合わせています。たれを冷蔵庫で30分寝かせると、コチュジャンの生っぽいにおいが落ち着き、りんごの酸味となじみます。ゆで卵を半分にしてのせれば、軽い一食になります。
コチュジャンの辛さに梅シロップの甘みと酢の酸味が重なり、ひと口ごとに辛い、甘い、酸っぱいが一度に広がります。素麺を冷水でしっかり洗ってでんぷんを落とすと、麺に弾力が出てたれがむらなく絡みます。レタスときゅうりはシャキッとした食感を加え、混ぜるうちに出る野菜の水分が濃いたれを少しゆるめます。
澄んだスープからまずセリの青い香りが立ち、そのあとに牛バラ肉のやさしいうま味が続きます。味付けは薄口醤油と塩が中心で、浮いた脂はすくうため、牛バラ肉を使ってもあっさりした仕上がりです。
鶏むね肉をゆでた汁をそのまま冷やし、酢とからしで味を付けるため、酸味とツンとくる辛さのあとに鶏だしのすっきりしたうま味が残ります。からしはだしが十分に冷えてから溶き、揮発しやすい香りを逃がしません。冷たいスープごと麺をすする食べ方で、暑い日の食欲がないときに好まれる夏の麺です。鶏肉は熱いうちに裂くと肉汁が抜けるので、完全に冷ましてから細く裂きます。きゅうりと大根を同じ太さの細切りにすると、麺と一緒に箸でつまみやすくなります。
スープを張らず、えごま粉とえごま油のとろりとしたたれでそうめんを和え、一口ごとにえごまの香ばしさが広がります。チィナムルはシラヤマギクの仲間の山菜で、独特の山の香りがえごまのこくとよく合います。さっとゆでて冷水にさらすため、色は鮮やかな緑のまま、歯ごたえも生きています。
いりこだしで鶏むね肉を直接ゆで、その汁をそのままスープに使うので、すっきりしたいりこの風味に鶏のうま味が重なります。チャンチグクスは祝いの席で出される韓国の温かいそうめんで、日本のにゅうめんに近い一杯です。裂いた鶏肉はごま油で軽く和えるとしっとりし、黄身と白身を分けて焼いた錦糸卵が彩りを添えます。
えごま油はごま油より香ばしく青い香りが強く、冷たいそうめんに醤油だれと合わせると、それだけで主役の味になります。刻みのりは食べる直前にかけるとパリッとした食感が残り、いりごまがぷちぷちとした粒を添えます。麺をゆでる以外にほとんど火を使わず、夜遅くの軽い食事にも手早く作れます。
そうめんを別ゆでせずテンジャンのスープで直接煮ると、麺に味噌の味が染み、汁にも軽いとろみが出ます。にゅうめんを味噌仕立てにしたような一杯です。細い麺はすぐに汁を吸ってのびるため、火を止めたらすぐ器に盛ります。
砂抜きしたトンジュク(あさりに似た貝)を大根と煮ると澄んだ磯の香りの汁になり、もどしたわかめがそこにやわらかな食感を加えます。トンジュクはあさりに形が似ていますが、だしがより濃く出るので、別にだしをとらなくても十分です。味付けは薄口醤油で控えめにして、貝とわかめの味を前に出します。
つるりとしたどんぐり寒天と細いそうめんが、甘酸っぱいトンチミの冷たい汁の中で違う弾力を見せます。トンチミの汁は最低1時間冷やしておくと、甘酸っぱさがはっきりします。寒天は冷やして硬さを保ってから切ると、細切りでも形が崩れにくくなります。ゆでたそうめんは冷水で手でもみ洗いすると、ぬめりが抜けて弾力が出ます。キムチが辛みを、きゅうりがシャキッとした食感を加え、ごま油は麺がくっつかない程度に抑えて汁のすっきりした酸味を残します。暑い夏、食欲が落ちた日の冷たい一杯です。
淡水魚を煮出した汁にテンジャンと唐辛子粉を溶き、生臭さを抑えながらピリッとした辛みを足します。細かいざるで二、三度こすかどうかで、すっきり飲めるスープになるか濁るかが分かれます。
細かい海藻のカムテを手で崩してのせた瞬間、焼き海苔よりずっと生っぽい磯の香りが立ちます。ごま油と醤油が中心のタレは、冷水で洗ってしっかり水を切ったそうめんに一本ずつ薄く絡み、香りを支えるだけで前に出ません。
済州島のコギグクスは本来、長時間煮出した白濁の豚骨スープで知られますが、このレシピは豚骨を1時間以上煮た比較的澄んだスープで仕上げます。血抜きと下ゆでをした骨にテンジャンを少し溶くことで、臭みが抑えられ後味がすっきりします。
缶詰のつぶ貝の弾力、そうめんのつるみ、きゅうりと玉ねぎのシャキッとした歯ざわりが、甘辛酸っぱいコチュジャンだれ一つで混ざり合います。韓国では酒のつまみとしても定番です。缶の汁を少しタレに加えるとうま味の土台が厚くなり、貝自体は冷水で軽く洗って塩気を抜きます。麺はゆでたらすぐ氷水で締め、タレと和えてもへたらない弾力を残します。
長時間煮出して白く濁った牛骨スープ(コムタン)が細いそうめんにまとわりつき、具が少なくても満足感のある一杯になります。骨から煮出さなくても、市販のコムタンスープで作れます。味つけは塩とこしょうだけにして長く煮出したスープの味を邪魔せず、小口切りの長ねぎが脂のコクをさっぱり切ります。洗ったそうめんは水気をしっかり絞るとスープが薄まらず、熱いスープに短くくぐらせて温めるだけにすると、のびずに済みます。繊維に沿って薄く切ったゆで牛肉が、まろやかなスープの中で噛みごたえを加えます。器を先に温めておくと、盛ったあともスープが冷めにくくなります。
若いへちまを麦味噌の汁で煮て、ゆでたそうめんにかけると、透けてやわらかくなった果肉が汁にほんのりとろみを出します。麦味噌を溶いたあとは強く沸かさず、小さな泡が上がる程度に保つと香りが荒れません。
慶尚南道河東の蟾津江沿いで親しまれるしじみ(チェチョプ)で取ったスープは、貝の塩気が濃いのに軽く澄んだ味がします。河東の川沿いの食堂ではしじみをさまざまな料理で出し、この土地を代表する味としています。味つけは薄口醤油と塩を少しだけにして貝の味を前に出し、青唐辛子一本が後ろで穏やかな辛みを添えます。こさずに使うと砂と土臭さが残り、すっきりした味がすぐに濁ります。そうめんも別にゆでて冷水でしっかりもみ洗いし、でんぷんを落としておくと、こしたスープが再び濁りません。
大きな盆にそうめんとキャベツ、きゅうり、にんじん、レタスをこんもり広げ、ピリ辛甘酢のコチュジャンだれで和えて出します。野菜ごとに違う歯ざわりがやわらかい麺と対比をなし、コチュジャンに酢、砂糖、醤油を合わせたタレが甘み、酸味、辛みを次々に運びます。ごま油といりごまが、タレに香ばしさを加えます。
結婚式や誕生日の祝いの席で客に麺をふるまった風習が、その名前(チャンチは宴の意味)に残っています。煮干しのうま味と昆布の控えめな甘みを薄口醤油だけで調え、スープを濁らせません。上にはズッキーニ、にんじん、黄身と白身の錦糸卵、刻み海苔が色を分けて並びます。昆布は長く入れると苦みが出るので、煮干しより先に取り出します。
コチュジャンだれに漬けた豚肉を熱いうちに炒め、冷水で締めたそうめんと和えるため、温かい肉と冷たい麺を一度に味わえます。豚肩肉はコチュジャンと粉唐辛子に醤油と砂糖を合わせたたれに漬け、辛さの下に甘じょっぱさを敷きます。強火で短く炒めると鍋に水分が出にくく、縁は香ばしく焼けて中はしっとり残ります。キャベツと玉ねぎも一緒に炒め、野菜の甘みで辛さを支えます。ゆでたそうめんは氷水で洗うと、いっそうコシが出ます。先に混ぜておくと麺が水分を吸ってふやけてしまうため、盛る直前に合わせます。
キムチマンドゥ(韓国の餃子)を煮干しと昆布のだしで煮ると、具のキムチと豚肉のうまみがスープに出て、少ない調味料で味が決まります。マンドゥが浮いたら火が通った合図で、それ以上煮ると皮が破れます。溶き卵を薄く回し入れてやわらかさを加え、そうめんは鍋で煮ずに器に盛ってスープをかけます。
よく熟したキムチの汁を水でのばし、砂糖と酢で甘酸っぱく整えた冷たいスープに、そうめんを浸します。スープの味はほぼキムチで決まり、漬かりの浅いキムチでは酸味もこくも足りません。刻んだキムチときゅうりの細切りをのせると歯ざわりが加わり、暑い日に火を長く使わずに作れます。