蒸し鯛
ひれと形を残したまま背から開いた約1kgの鯛に、甘く味つけしたおからを腹いっぱいに詰め、丸ごと蒸し上げます。高知県の祝い料理で、仕上げに裏ごしした固ゆで卵の黄身を散らし、大きな皿鉢に一尾のまま盛って婚礼や正月、おきゃくと呼ばれる宴席に出します。蒸し器にさつまいもを一緒に入れて蒸し上がりを見る昔のやり方も、このレシピに残しています。
ひれと形を残したまま背から開いた約1kgの鯛に、甘く味つけしたおからを腹いっぱいに詰め、丸ごと蒸し上げます。高知県の祝い料理で、仕上げに裏ごしした固ゆで卵の黄身を散らし、大きな皿鉢に一尾のまま盛って婚礼や正月、おきゃくと呼ばれる宴席に出します。蒸し器にさつまいもを一緒に入れて蒸し上がりを見る昔のやり方も、このレシピに残しています。
皮ごと1cm角に切ったさつまいもをバターとはちみつ、砂糖でつやよく絡め、半分は生地に、半分は上にのせます。どこを切っても、断面にさつまいもの角切りが見えます。生地にはアーモンドプードルと黒ごまも入ります。20cmのパウンド型一つで焼き、8切れに分けます。
どのさつまいもを使うかで炊き上がりが変わります。栗のようなほくほく系(パムコグマ)なら淡白に、しっとり系(ホバクコグマ)ならやわらかく甘めになります。芋は2cm角に切って米の上に一層に広げ、塩はほんの少しだけ入れます。
コチュジャンだれにカレー粉を少し混ぜるのが春川式タッカルビの特徴です。水は加えず、大きくちぎったキャベツから出る水分がたれと混ざってソースになります。食べ終えたフライパンでは、残ったたれでご飯を炒めます。
天ぷら粉にカレー粉を混ぜて衣を最初から黄色くし、さつまいも、にんじん、玉ねぎにつけて揚げます。香りが衣に入っているので、つけだれを用意しなくてもかまいません。にんじんは三つの中でいちばん硬いため、ほかより少し薄く切ります。
大きめに切ったさつまいもを中までほくほくに揚げ、砂糖と水あめのシロップに絡めます。シロップには醤油を少し加えるので、甘さの後にほのかな塩気が残ります。シロップが大きく泡立ったところで芋を入れ、30秒以内に絡め終えるため、揚げ上がりとシロップの仕上がりをほぼ同時に合わせます。
焙烙に耐熱の砂利と無処理の松葉を敷き、鯛を丸ごと、さざえ、いか、車えびを塩だけで蒸し焼きにします。愛媛県今治の名物で、室町時代の村上水軍が勝利を祝った宴に由来するという言い伝えから、海賊料理とも呼ばれます。水は加えず、ぴったり合うふたをしたまま焼き上げます。ゆで卵やさつまいも、ぎんなんも周りに並べ、5人分を焙烙ごと食卓に出します。松葉の香りが焦げたにおいに変わったり煙が増えたりしたら、すぐ火を弱めます。冷たい焙烙は弱火でゆっくり温めないと割れます。
秋田で小正月に作る汁物で、大根やじゃがいも、山芋、山菜、豆腐、栗の甘露煮まで具が多く、大鍋で一度に作ります。汁がほぼ煮えたら、青豆粉ともち粉で作って焼いた焼きずんだを入れ、さらに5分煮ます。
さつまいもを千切りにしてにんじん、玉ねぎと合わせ、天ぷら粉の薄い衣で大きくまとめて焼くと、縁はカリッと、中のさつまいもは甘く仕上がります。水を入れる前に粉だけを具にまぶしておくと、衣が流れ落ちずに千切りにからみます。
タッカルビのフライパンにうどんを加えた一皿です。コチュジャンに漬けた鶏もも肉、キャベツ、薄切りのさつまいもを先に炒め、太いうどんにその濃いたれをたっぷりまとわせます。
蒸したさつまいもにじゃがいもでんぷんと少量の小麦粉を合わせた生地は、じゃがいものニョッキより甘く、オレンジ色に仕上がります。蒸したさつまいもはふたをせずに少し置いて湯気を逃がし、生地に入る水分を減らします。生地はひとまとまりになったところで手を止めます。こねすぎると、ゆでたあとに重くかたい食感になります。さつまいもの水分には差があるため、でんぷんの一部を残しておき、手につくときだけ足します。セージと一緒に焦がしたバターの香ばしさと刻んだくるみの歯ごたえが、柔らかいニョッキに合います。
ほろ苦いチュイナムル(ふだんはナムルにする韓国の山菜)と焼きさつまいもの甘さを、えごま油と醤油のドレッシングでつなぎます。茹で時間が長くなると、まず独特のほろ苦い香りと澄んだ色が抜けます。
えび、さつまいも、なす、ししとうは同じ油で揚げても火の通る時間がばらばらで、揚がったものから順に引き上げます。衣は冷水と卵に薄力粉を入れて菜箸で数回混ぜただけの、小さなダマが残る状態で使います。
丸麦がぷちぷちと残り、とろりとほどけた米が金時豆とじゃがいも、さつまいも、里芋を包みます。田んぼが作りにくく、米は祝いの日だけで普段は麦が食事を支えた山梨の山村の料理です。鍋の中では味を付けず、ねぎ、みそ、花かつおに砂糖を少し合わせたねぎ味噌を各自で溶いて食べます。
粉食店でトッポッキと一緒につまむ、さつまいもの天ぷらです。さつまいもは0.5cmの厚さにそろえて切ります。厚い切れが一つでも混じると、衣が色づいたときにその切れだけ中が硬いままです。揚げたら塩を少し振ります。
寒天で固めたいも羊羹は、包丁を入れると角がきれいに立ち、口の中ではきめの細かいいもがやわらかくほどけます。ゆでたさつまいもは熱いうちに細かい裏ごし器で押し通すと、粗い繊維が取り除かれてなめらかになります。
砂糖小さじ1を入れた生地を細切りのさつまいものあいだに薄くからめ、スプーンの背でフライパンにできるだけ平らに押し広げます。砂糖のおかげで縁が早く色づき、さつまいもの甘みもはっきりします。
つぶしたさつまいもをチキンスープでのばし、とろみのあるグレービーにして黄色い中華麺にかけます。さつまいもの甘みにカレー粉の香りとピーナッツバターのこくが重なり、スープというよりスプーンを覆うほどのソースに近い仕上がりです。さつまいもは熱いうちに細かくつぶしておくと、グレービーにだまが残りません。マレーシアの麺料理で、ゆで卵とライムを添えて食べます。
端がカラメル色になるまで焼いたさつまいもの甘さが、ほろ苦くしっかりしたケールと釣り合い、食べごたえのある一皿になります。アーモンドの香ばしさとドライクランベリーの酸味が甘さの間を埋め、ディジョンマスタードとレモン汁、はちみつのドレッシングが全体を引き締めます。焼いたさつまいもは完全に冷ましてから合わせると、余熱でケールがしんなりしすぎず、角切りの形も残ります。
えび、さつまいも、なすの天ぷらをご飯にのせたらすぐ温かい醤油だれをかけ、ご飯にはたれがしみ、天ぷらの上面は揚げたての軽さのまま残ります。えびは腹側に切り込みを入れて伸ばしておくと、丼の上にまっすぐ横たわります。
皮ごとオーブンで長く焼くと、皮のすぐ下が蜜のようにねっとりします。かぼちゃさつまいもならよりしっとりし、焼く前に1日か2日室温に置くと甘みがさらに増します。焼き上がりにバターとはちみつ、シナモンをのせてもかまいません。
丸い団子から角切りのさつまいもがごつごつと顔を出し、石垣のように見えます。火山灰に覆われた神奈川の相模原台地では小麦とさつまいもが広く作られ、この団子が畑仕事の合間の間食になりました。さつまいもの一部を生地に混ぜずに残し、表面へ押し付けると石が埋まった模様がはっきりします。
串の半分がソーセージ、もう半分がモッツァレラなので、境目をかじると塩気と伸びるチーズが一度に来ます。ホットケーキミックスの衣には、加熱して冷ましたさつまいもの角切りとパン粉を押しつけて揚げるため、表面はごつごつして、ところどころ甘くなります。
角切りのさつまいもがごつごつと飛び出す姿が鬼の角や金棒に似ていることから、鬼まんじゅうの名が付いたと伝わります。愛知で戦中戦後の食糧難に米の代わりとなった蒸し菓子で、あんは入れず、さつまいもの甘さと重くもっちりした生地だけで味わいます。