行田のフライ
名前に「フライ」と付いても油で揚げることはありません。埼玉県行田の軽食で、水で溶いた小麦粉生地を薄く油をひいたフライパンに直径20cmに広げ、ねぎと薄い豚肉をのせて、鍋ぶたで何度も押さえながら焼きます。生地に焼き色の斑点が出たらソースを塗り、熱いうちに食べます。
名前に「フライ」と付いても油で揚げることはありません。埼玉県行田の軽食で、水で溶いた小麦粉生地を薄く油をひいたフライパンに直径20cmに広げ、ねぎと薄い豚肉をのせて、鍋ぶたで何度も押さえながら焼きます。生地に焼き色の斑点が出たらソースを塗り、熱いうちに食べます。
大きく切ったじゃがいも3個を、豚肉と一緒にコチュジャンの汁で煮ます。煮えるにつれて出てくるでんぷんが、だしも水溶き片栗粉も使わずに汁にとろみをつけます。じゃがいもが崩れないよう、混ぜるのは鍋底がくっつかない程度にとどめます。
イカの胴に、春雨と豚ひき肉、刻んだゲソを合わせた具を詰めて蒸し、粗熱が取れてから厚めに切ります。断面には白いイカの輪の中に春雨やニラ、にんじんがぎっしり詰まっています。
ナンプラー、砂糖、にんにくに漬けた豚肉を強火で焼くと、表面の糖分がキャラメルのように色づき、中はしっとりしたまま焼き上がります。その温かい肉を冷やしたビーフンと生野菜の上にのせ、温度差を楽しみながら混ぜて食べるベトナム南部の麺です。ライム果汁とナンプラーの甘酸っぱいたれが、スープなしで肉と麺、野菜をひとつにまとめます。
小麦粉の皮ではなくライスペーパーで巻いて揚げるため、表面に細かな気泡が浮き、中華風の春巻きよりずっと薄くパリパリと砕けます。ベトナム南部のこの揚げ春巻きは、巻き加減がそのまま仕上がりに出て、緩いと油の中で破裂し、きつすぎると豚ひき肉と春雨の具が硬く固まります。南部の家庭ではテト(旧正月)に家族が集まって何百本も巻きます。
カレーといってもソースはなく、ひき肉にスパイスペーストをまとわせて、ぽろぽろにほぐれるまで炒めます。南部専用のペーストではなく市販のタイ・レッドカレーペーストを使う簡易版なので、ターメリックやこしょうの入る本来の味とは香りも辛さも違います。鍋底に汁気がなくなれば十分で、スナックのようにカリカリに乾かすわけではありません。細く刻んだこぶみかんの葉が、強いスパイスの中に柑橘の香りを添えます。
牛と豚の合いびき肉を醤油、砂糖、にんにく、ごま油で味つけすれば、ソースを足さなくてもトッカルビ(韓国式の甘辛い焼きハンバーグ)らしい甘じょっぱさが出ます。軽く焼いたバンズにマヨネーズを塗り、レタスを敷いてからパティをのせます。
エゴマの葉は香りが強いので、豚ひき肉と豆腐の具は醤油とこしょうだけであっさり味つけします。具を薄く塗って半分に折って焼き、さらに半分に切って一口大に盛ります。
チャグリは汁をあまり残さないのが本来の形です。豚肉の脂でコチュジャンの合わせ調味料を炒め、厚めのじゃがいもを入れて煮詰めると、じゃがいもがほろりと崩れ、鍋底にとろりとした煮汁だけが残ります。スープというより、ご飯にのせて混ぜるおかずに近いです。
ホイアンでは昔、チャム族の古井戸の水と近くのチャム島の木の灰汁で麺を打って固いコシを出しましたが、家庭では太い米麺で代用します。スープ麺ではなく、甘辛く煮詰めた豚肉の煮汁を数さじかけて混ぜるため、もやしやハーブ、砕いた揚げワンタンの皮がそれぞれの食感を保ちます。
ナンプラーで味を付けた卵を泡立つまで強く溶き、煙が出る寸前の油に一気に流すと、一瞬で膨らんで縁はレースのようにカリカリ、中はふっくら厚みのある塊になります。弱火でやさしく焼く西洋のオムレツとは違い、タイの家庭ではこれをジャスミンライスにのせてすぐ食べます。
フライパンを熱したら、最後まで強火を落としません。豚肉、えびといか、野菜がおよそ1分おきに入り、その間に切ったり水気を拭いたりする余裕はないため、材料はすべて下ごしらえしてコンロの脇に並べておきます。仕上げに片栗粉は使わず、オイスターソースを溶いた水を2分煮立てて具に薄くまとわせます。
トッカルビのたねを木串に巻きつけて焼くので、皿に盛るトッカルビよりずっと強い粘りが必要です。片栗粉を少し加えて3分以上こね、串は水に10分浸してから使うと焦げにくくなります。トッポッキのたれやケチャップを添えると、屋台の串焼きらしくなります。
江原道の郷土料理で、そば粉の生地をクレープのように薄く焼き、熟成キムチと豆腐、豚ひき肉を炒めた具を巻いて、もう一度カリッと焼きます。そば粉にはグルテンがないため、生地を10分以上休ませないと、薄くのばしたときに破れます。熟成キムチを洗わずに使えば発酵した酸味が具に残り、洗えば穏やかになります。
長く漬けて酸味の強くなった熟成キムチを、豚肉から出た脂で炒めてから煮ます。だしを使わず水だけなので中火で20分以上煮てキムチの旨味を汁に移し、時間を縮めると汁が薄いままです。
よく熱したフライパンに麺を広げてしばらく触らずに置くと、底の面がカリッと焼け、中はもちっと仕上がります。強火で短く仕上げるのがチャオメンの持ち味で、麺は芯が少し残るようにゆでて完全に冷ましておきます。ゆでた麺にごま油を薄くまぶしておくと、冷ます間にくっつかず、鍋の中でもほぐれます。鍋底に水分がたまると炒め物ではなく蒸し煮のようになるため、もやしの水気を切り、野菜から水が出る前に火を止めます。最後に加えるオイスターソースと醤油が、麺につやのある塩気をまとわせます。
握りこぶしほどの豚肉団子4個を白菜の上にのせ、淡い醤油味のスープでゆっくり煮ます。揚げないぶん、表面までしっとり柔らかく仕上がります。鍋底に敷いた白菜は肉団子が直火に当たるのを防ぎ、肉汁を吸ってとろりと煮えます。
ゆでた豚肉を細かく刻んでバターで縁がカリッとするまで焼き、最後にカラマンシー果汁とマヨネーズを絡めます。肉の表面に水分が残ると焼き色が付く前に蒸れてしまい、このフィリピンの酒の肴の要であるカリカリの縁ができません。
生椎茸のかさの内側に、醤油とねぎ、にんにくで味付けした豚ひき肉をこんもり詰め、卵衣をつけて焼きます。見落としがちなのが、かさの内側に小麦粉をごく薄くはたく手順で、この粉が糊のように肉を椎茸に留めます。
プノンペンの移民社会で生まれた米麺が南部ベトナムに伝わり、サイゴンの屋台に根づきました。豚骨スープをナンプラーと砂糖で調え、塩気の奥にほのかな甘みを残します。このレシピは骨から煮出さず、用意した豚骨スープから始めます。味を調えたスープは弱火に落とし、澄んだ色と香りを保ちます。にんにくと水分が飛ぶまで炒めたひき肉が、なめらかなスープの中でぽろぽろとした食感になります。海老は沸騰した湯で1分ほどゆで、ピンク色になったらすぐ引き上げて硬くならないようにします。
豚ひき肉のあんを指の長さほどに細く巻いて揚げるフィリピンの春巻きで、誕生日会や祝祭日の食卓、町の祭りには欠かせません。低めの温度と高温の二度揚げにするため冷めてもパリッとした状態が長く続き、集まりの前にまとめて揚げて大皿に積んでおいても大丈夫です。
なすは先に炒めて取り出しておき、最後にソースと合わせても形が崩れません。ソースは豚ひき肉と豆板醤を炒めたときに出る辛い油から始まり、酸味は仕上げに酢で少しずつ整えます。
麺にソースをかけるのではなく、ゆでた麺をフライパンでジャジャンソースと一緒に炒め、大皿に盛ってみんなで取り分けます。豚肉にイカとエビも加わり、魚介はイカが白くなりエビがピンク色に丸まったところで火を止めます。
豆板醤の唐辛子の辛さに、花椒粉の舌がしびれる刺激が重なります。四川料理で「麻」と呼ばれるこのしびれが、麻婆豆腐をほかの辛い豆腐の煮込みと分けています。柔らかい豆腐は外側だけに赤茶色のソースがしみ、中はなめらかなままです。白いご飯にかけるとソースが米粒の間に入り込みます。