チキン南蛮
宮崎では、卵衣をつけて揚げた鶏むね肉を温かい南蛮酢にくぐらせ、冷たいタルタルソースをかけます。普通の唐揚げと違い、衣はカリッとするよりしっとりしています。タルタルにはゆで卵、きゅうり、玉ねぎが刻んで入り、歯ごたえがあります。
宮崎では、卵衣をつけて揚げた鶏むね肉を温かい南蛮酢にくぐらせ、冷たいタルタルソースをかけます。普通の唐揚げと違い、衣はカリッとするよりしっとりしています。タルタルにはゆで卵、きゅうり、玉ねぎが刻んで入り、歯ごたえがあります。
バターも油も卵黄も使わず、しっかり泡立てた卵白に薄力粉と砂糖を合わせ、真っ白なリング型に焼き上げます。19世紀後半のアメリカで、カスタードを作った後に残る卵白を使うために生まれたとされます。上面はマシュマロのように少し弾力があり、中は雲のように軽い口当たりです。焼き上がったらすぐ型を逆さにして冷まさないと、泡の構造が自分の重みでしぼみます。新鮮なベリーと生クリームを添えるのが定番です。
魚型で焼くプンオパンは、皮が薄くきつね色で、生地だけの尾の先はカリッとし、腹にはあんこが入ります。生地をパンケーキより少しゆるくするのは、型の尾や腹の模様の隅まで流し込むためです。あんこを腹の中央に集めて縁を空けておくと、型を閉じたときにはみ出しません。
薄いクレープを20枚以上、クリームを一枚ずつ塗って重ねていくと、切り口に細い縞がぎっしり並びます。オーブンは使わずフライパンひとつで作り、スポンジケーキのような砂糖と粉の味より、卵やバター、乳脂肪の味がします。フォークを入れると、層が少しずつすべるようにほどけます。
キャベツと生地がほぼ同じ割合で入る関西風で、厚めに広げたら上から押さえず、豚バラを広げてのせるだけにします。押さえるとキャベツのすき間の空気と水分が抜け、中がしっとりしません。返すのが不安なら、皿をかぶせて一度に返しても構いません。
薄く切った牛肉を竹串に刺し、ゆるい衣と細かいパン粉をつけて揚げる、大阪・新世界の串揚げです。大正末期から昭和初期、労働者が安く手早く腹を満たせるよう、硬い部位の薄い牛肉に厚い衣をつけたのが始まりという説があります。店では共用のソースに串を一度だけつける、二度づけ禁止の決まりがあります。
ココアスポンジの間にチェリーコンポートと生クリームを挟み、外側をクリームで薄く覆って削ったダークチョコレートをのせます。スポンジにはバターを使わず、卵と砂糖を3倍ほどのかさまで泡立てた泡だけでふくらませます。
焼いたワッフルの半分にいちごジャムと泡立てた生クリームをのせ、二つ折りにして手で持って食べます。生クリームはワッフルの熱ですぐ溶けるため、具を詰めたらすぐに出します。
角切りのさつまいもがごつごつと飛び出す姿が鬼の角や金棒に似ていることから、鬼まんじゅうの名が付いたと伝わります。愛知で戦中戦後の食糧難に米の代わりとなった蒸し菓子で、あんは入れず、さつまいもの甘さと重くもっちりした生地だけで味わいます。
ぱりっと揚がった青じその中に、赤味噌とくるみの甘い餡が巻かれています。仙台味噌の文化から生まれた宮城の郷土の味で、伊達政宗公にちなむ説と、鳴子の湯治客のために作られたという説があります。
黒米粉で灰紫色になったマフィンの中に、炒った黒ごまが粒のまま点々と入っていて、噛むたびにぷちっとはじけます。
マフィン型に甘い生地を半分ほど入れ、刻んだハムをのせてから卵を丸ごと一つずつ割り入れて焼きます。ソウルの冬の通りでよく見かける軽食で、専用の型がなくてもマフィン用の紙カップで同じ形になります。
小さく丸めた生地が低めの油の底に沈み、20秒から30秒で浮き上がると、ひとりでに転がりながら片側がチューリップのように割れます。中国の菓子、開口笑の影響を受けたとされ、暑い沖縄でも比較的日持ちすることから、普段のおやつにも琉球の大切な行事や儀礼にも欠かせない揚げ菓子になりました。
生地にはだしを粉の3倍以上使い、水のようにさらさらです。くぼみからあふれるほど流し入れてタコ、ねぎ、天かす、紅しょうがを落とし、縁が固まったら竹串で返しながら丸く焼きます。外は薄く焼け、中はやわらかいままです。
生地を冷蔵庫で15分休ませてから焼くと、マドレーヌの真ん中がぽっこりと盛り上がります。黒米粉が入るので中は紫がかり、粗く刻んだくるみがところどころで歯に当たります。
くるみ形の型で焼いた薄い生地が、こしあんと焼いたくるみ半割りを包み、外はこんがり、中はしっとり焼き上がります。くるみを160度のオーブンで5分焼いておくと、仕上がりのナッツの香りがはっきり強くなります。忠清南道の天安の名物として始まり、今では韓国各地の高速道路のサービスエリアや市場で売られているおやつです。
重曹でふくらむ白く柔らかな皮から、栃木の宇都宮では炭酸まんじゅうとも呼ばれます。二毛作で小麦作りが盛んだった土地柄、新しい粉が出回るお盆や婚礼、葬儀、年中行事のたびに各家で蒸しました。旧暦7月1日の釜蓋朔日には、あの世から帰る先祖が飢えないよう釜蓋まんじゅうを供えたという言い伝えがあります。
えび、さつまいも、なす、ししとうは同じ油で揚げても火の通る時間がばらばらで、揚がったものから順に引き上げます。衣は冷水と卵に薄力粉を入れて菜箸で数回混ぜただけの、小さなダマが残る状態で使います。
黒ごまペーストをたっぷり加えるので生地は濃い灰褐色に焼け、焼いている間はオーブンからごまを炒るような匂いがします。ベーキングパウダーは少しだけで大きく膨らませないため、きめが詰まっています。焼いた翌日に食べると黒ごまの香りが深まります。
温かいうちに手で割ると、灰色の生地から炒りごまの香りが強く立ちのぼります。薄力粉に黒ごまパウダーを混ぜ、生地は牛乳ではなく生クリームと卵でまとめ、こねずに2.5cm厚さに押さえて形づくります。
名前とは違い、パイ生地はどこにも使いません。丸いスポンジを横半分に切ってカスタードを厚く挟み、上からダークチョコレートのグレーズをかけたケーキです。作る時間の大半は、スポンジとカスタードをそれぞれ冷やすのにかかります。
卵は卵黄だけ、砂糖は粉糖だけを使うので、生地のきめが細かく、まずバターの香りがします。星口金で絞った筋の先だけがうっすら金色になる程度に、淡く焼き上げます。
濃いキャラメル色の薄い皮をかじるとカリッと砕け、中からバニラとラムが香るしっとりしたカスタード状の生地が現れます。フランス・ボルドー地方の小さな焼き菓子で、生地を冷蔵庫で丸一日以上寝かせてから焼くため、前もって段取りを組んでおきます。
バターではなくサラダ油で作るケーキなので、冷蔵庫から出したてでも固くなりません。細かくすりおろしたにんじんが焼くあいだに水分を出して生地をしっとりさせ、シナモンとナツメグ、粗く刻んだくるみも入ります。上には酸味のあるクリームチーズのフロスティングを塗ります。