ベーキングレシピ
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ベーキングは小麦粉、バター、砂糖、卵などの基本材料でパン、クッキー、ケーキ、マフィンなどを作る分野です。オーブンでじっくり焼き上がる香ばしい香りはホームベーキングならではの魅力です。
バゲット(パリッとした皮と不規則な気泡のフランス伝統パン)
バゲットは強力粉、水、イースト、塩の4つの材料だけで作るフランスの伝統的なパンで、材料がシンプルな分だけ発酵管理と焼成の技術が最終的な品質のすべてを左右します。生地の水分含有量は70%以上の高加水率を維持する必要があり、それによって不規則な気泡構造が形成され、バゲット特有のもっちりしながらも軽快な食感が生まれます。一次発酵を十分に取ると生地に酸味と深い小麦の風味が育ち、成形時にはガスを完全に押し出さず軽く折り込むことで大きな気泡がそのまま保たれます。クープ(切り込み)はオーブン内で生地が膨張する方向を制御し、鋭利なラメで迷いなく素早く入れることで生地が刃に引っかかったり裂けたりしません。焼き始めにオーブンへ十分な蒸気を注入すると皮がすぐに固まらず、パンが十分に膨らんだ後にパリッとしたクラストがゆっくり形成されます。うまく焼けたバゲットは手で押すとパリッとした音がし、断面を見ると大小の穴が不規則に分布した開いたクラム構造が確認できます。焼いたその日が最もおいしく、皮が冷えて湿気る前に食べるのが理想です。
ベイクドアラスカ(メレンゲで包んだアイスクリームスポンジケーキのオーブンデザート)
ベイクドアラスカはスポンジケーキの上にアイスクリームをのせ、全体をイタリアンメレンゲで隙間なく包んで高温で短時間焼くデザートです。メレンゲが断熱層として機能し、オーブンの強い熱が内部のアイスクリームに届かないようにする仕組みで、この原理を機能させるにはメレンゲを厚く隙間なく塗る必要があります。アイスクリームは組み立て前に最低4時間以上しっかり凍らせてオーブンの短時間で溶けないようにし、組み立て後もメレンゲを焼く直前まで冷凍状態を維持します。卵白に砂糖を加えてしっかりした角が立つまで泡立てたイタリアンメレンゲを表面に厚く塗り、トーチまたは250度以上のオーブンで2〜3分だけ焼いて表面を黄金色に焦がします。メレンゲにバニラエクストラクトを加えると焼成中に香りが立ち上がります。ナイフを入れた断面には焦げたメレンゲ、冷たいアイスクリーム、しっとりしたスポンジケーキの3層が現れます。熱い外側と冷えた内側の温度対比がこのデザートの本質的な魅力であり、切り分ける瞬間の視覚的な演出もこの料理の一部です。
バクラヴァ(フィロ生地にナッツを詰めてハチミツシロップを染み込ませた中東菓子)
バクラヴァは中東、トルコ、地中海の料理の伝統に深く根付いた重ね合わせたペイストリーデザートです。紙のように薄いフィロ生地のシートを油を塗ったベーキングパンに重ね、各層に溶かしたバターをたっぷりと塗って均一に焼き上げ、カリッと仕上げます。細かく刻んだクルミとピスタチオにシナモンパウダーを混ぜた具材が、フィロの層の間に一定間隔で分配されます。組み立てたペイストリーは焼く前にひし形か四角形に切り込みを入れ、シロップが各ピースに個別に染み込めるようにします。175度で濃い黄金色になるまで焼いた後、砂糖、ハチミツ、水、レモン汁で作った熱いシロップをパン全体に注ぎます。カリカリのペイストリーが数時間かけてゆっくりとシロップを吸収し、パリパリでありながら湿った二重の食感を生み出します。ナッツの具材のシナモンがかなりの甘さのバランスを取る温かいスパイスの香りを加えます。バクラヴァは伝統的に甘みのないトルココーヒーや苦いお茶と一緒に提供され、豊かさを相殺します。密封容器に常温で保存すれば一週間以上保管が可能です。
バナナブレッド(完熟バナナで作るしっとりクイックブレッド)
バナナブレッドはイーストの代わりにベーキングソーダを使って膨らませるクイックブレッドで、発酵時間なしにそのまま焼くことができます。最も重要な材料は、皮に黒い斑点が多くついた完熟バナナです。でんぷんが糖分に変わり、水分が増した完熟バナナほどパンの中身がしっとりとし、バナナの香りが濃く出ます。溶かしバターと卵が生地に乳脂肪と結合力を与え、バニラエキストラクトがバナナの香りをさらに引き立てます。材料を順番にひとつのボウルで混ぜてから型に流し込み、170度のオーブンで約60分焼きます。爪楊枝で中心を刺して生地がつかなければ完成です。焼いた直後よりも翌日の方がバナナの風味が深まり、冷めてもしっとりさが保たれます。クルミやチョコレートチップを加えると食感の変化を楽しめます。
バナナくるみブレッド(くるみとシナモン入り香ばしいバナナクイックブレッド)
ベーキングソーダで膨らませるクイックブレッドの一種であるこのパンは、皮が黒くなるまで熟したバナナを主役に使用します。でんぷんが糖分に変わるまで熟したバナナを潰し、溶かしバターや卵、ブラウンシュガーと混ぜ合わせて生地を作ります。小麦粉とベーキングソーダを加える際は、混ぜすぎないように注意が必要です。過剰に混ぜるとグルテンが強く出てしまい、本来のしっとりとした食感ではなく、硬い仕上がりになってしまうからです。シナモンパウダーはバナナの甘みを引き立て、温かみのある香りを加えます。粗く刻んだクルミは不規則な大きさのまま混ぜることで、食べる箇所によって異なる歯ごたえを楽しめます。9x5インチの型で約50分間焼く間、クルミは生地の中で加熱され、香ばしい油分を周囲に広げます。焼き上がり後は、断面をきれいに保つために完全に冷ましてからカットします。密閉して常温で2〜3日保存でき、食べる直前にトースターで温めると表面のサクサク感とクルミの香りが引き立ちます。1本で約8スライス分になります。
バスブーサ(レモンシロップのセモリナケーキ)
バスブーサは、セモリナ粉とヨーグルトの重い生地を濃いきつね色に焼き、レモン入りの砂糖シロップを染み込ませる中東のケーキです。セモリナの粒が粗い歯触りを作り、ヨーグルトと溶かしバターが中身をしっかりまとめながら柔らかさを与えます。初めにセモリナ、砂糖、ベーキングパウダーを均一に混ぜ、ヨーグルトとバターを加えた後は、全体が湿る程度に混ぜて型へ平らに広げます。強く押し固めないことが、シロップを吸う隙間を残す要点です。焼く前に浅いひし形の切り込みを入れ、それぞれへアーモンドを押し込むと、切り分ける位置と香ばしい飾りがそろいます。180度のオーブンで表面が濃い黄金色になり、縁が固まるまで焼きます。その間に砂糖、水、レモン汁を煮てシロップを作ります。焼き上がった熱いケーキへすぐ熱いシロップを注ぐと、セモリナの隙間へ素早く入り、表面の軽い歯触りと中のしっとり感が残ります。10分以上なじませてから切り込みに沿って分けます。
バスクチーズケーキ
バスクチーズケーキは、紙を高く敷いた型へクリームチーズの生地を直接流し、高温で濃く焼き上げるチーズケーキです。室温で柔らかくしたクリームチーズを砂糖と滑らかにし、卵を1個ずつ低速で混ぜると、生地の分離を防げます。生クリームとバニラを加え、ふるった中力粉を軽く混ぜることで、多くのチーズを支えながら中心に柔らかさを残す生地になります。型の縁より高い紙は、焼成中に大きく膨らむ生地を受け止めます。230度のオーブンで30分から35分焼き、途中で扉を開けず高い温度を保ちます。表面が濃い茶色に固まり、中心がゼリーのように大きく揺れる状態が取り出す目安です。強く焼けた表面にはほろ苦い香ばしさが生まれ、内側には重く滑らかなカスタード状の質感が残ります。室温で熱を取り、冷蔵庫で4時間以上冷やして形を安定させます。食べる前に室温へ近づけると中心が再び柔らかくなり、濃く焼けた表面とクリーミーな内側を一緒に味わえます。
ビーフエンパナーダ
ビーフエンパナーダは、牛ひき肉、玉ねぎ、パプリカをトマトペーストとクミンで炒め、丸い生地で半月形に包んで焼くパイです。玉ねぎ100gは細かく刻み、パプリカ80gは1cm角に切ります。生地12枚は、縁が割れずに折れる程度まで戻します。オリーブオイル大さじ1で玉ねぎを4分炒め、パプリカは同じフライパンに入れて3分続けて炒めます。牛ひき肉300gを入れて強火にし、へらで細かく崩しながら6〜7分、赤い部分がなくなるまで炒めます。中火へ戻し、トマトペースト大さじ1とクミン小さじ0.5を加えて3分加熱します。余分な脂を除き、具を完全に冷まします。各生地の中央へ大さじ2〜3ずつ置き、空気を抜きながら半分に折り、指とフォークで縁を二重に閉じます。溶き卵1個を表面へ塗ります。オーブンを200度まで温めておき、20〜25分焼きます。表面が濃いきつね色になり、縁がカリッとしたら取り出します。熱い具は生地を弱くするため、包む前に冷まし、閉じる部分へ具を付けないことが要点です。
ビーフウェリントン(牛ヒレのパイ包み焼き)
ビーフウェリントンは、牛ヒレ肉の塊を強火で全面をシアリングし、細かく刻んだマッシュルームのデュクセルとプロシュートで包んだ後、パフペストリーに入れてオーブンで焼き上げるイギリスの高級料理です。シアリングがメイラード反応によって肉の表面に風味の層を作り、デュクセルが防水膜のように肉とペストリーの間で水分を吸収して生地がべたつくのを防ぎます。オーブンで焼かれる間にペストリーは何百もの層に膨らんで黄金色のサクサク感を生み出し、中のヒレ肉はピンク色のミディアムレアに均一に仕上がります。厚く切って断面を見せる瞬間、黄金色のペストリー・濃いきのこ層・薔薇色のヒレ肉という層の構造が一目でわかります。パリッとしたペストリーから柔らかいきのこ、ジューシーな牛肉へと変わる食感の連なりが、切り分けるたびに異なる口当たりをもたらします。赤ワインのリダクションソースを添えればフォーマルな場にふさわしい仕上がりとなります。
ビーツチョコレートケーキ
ビーツチョコレートケーキは、ビーツピューレの水分を生地へ加え、重さのあるしっとりした食感に焼くダークチョコレートのケーキです。オーブンを170度に予熱し、丸型の内側へバターを薄く塗って小麦粉を軽くふります。底と側面へ均一に付け、余分な粉は落とします。ダークチョコレート150gは細かく刻み、バター100gと耐熱ボウルへ入れます。弱く沸く湯の上で、ボウルの底を湯へ直接触れさせずに溶かし、滑らかになったら熱から外します。大きなボウルへ卵3個と砂糖120gを入れ、色が白っぽくなり量が増すまで泡立てます。溶かしたチョコレートとビーツピューレ200gを加え、ゴムべらで底から返して泡を潰しすぎないように混ぜます。小麦粉150g、ココアパウダー30g、ベーキングパウダー5g、塩2gは一緒にふるい入れます。粉が見えなくなった時点で混ぜるのを止めます。型へ流して表面を平らにし、170度で40分焼きます。ピューレの水分で中心がしっとりするため、乾くまで焼き続けません。中央へ竹串を刺し、生の生地が付かなければ取り出します。温かいうちは崩れやすいので、型の中で完全に冷ましてから外します。
ベニエ(ニューオーリンズ風の四角い揚げ菓子)
ベニエは、牛乳、イースト、卵、バターを加えて発酵させた生地を四角く切って揚げ、粉砂糖をたっぷりまぶすニューオーリンズ風の揚げ菓子です。中力粉、イースト、砂糖を均一に混ぜ、冷たさを取った牛乳と卵でまとめてから、柔らかいバターを加えてこねます。表面が滑らかになり、引くと弾力が出れば、少し手に付く状態でも十分です。温かい場所で2倍に膨らみ、指で押した跡がゆっくり戻るまで発酵させます。ガスを優しく抜いて厚さ1cmに伸ばし、5cm角へ切った後は15分休ませ、軽くふくらませます。170度の油へ入れると四角い生地が勢いよく膨らみ、薄いきつね色の表面の内側に空気を含んだ柔らかな中心ができます。油の温度を保てる量ずつ入れ、両面をそれぞれ1分から2分揚げます。油を短く切り、まだ温かいうちに粉砂糖を振ると、表面へ少し溶けながら付着し、軽い皮とふんわりした中身に甘さが広がります。
ビーネンシュティッヒ(アーモンドキャラメルトッピングのイーストパン生地にカスタードを挟んだドイツケーキ)
ドイツ語で「蜂刺し」を意味するビーネンシュティッヒは、イーストで発酵させた柔らかいパン生地の上に、アーモンドスライスをバターと砂糖で煮詰めたキャラメルトッピングをのせて焼いたドイツの伝統的なケーキです。オーブンから出すと上面のアーモンド層はサクサクに固まり、下の生地はふんわりとしたパンの食感を保ちます。完全に冷ました後、横半分に切ってバニラカスタードや生クリームをたっぷりと挟みます。一口かじると、サクサクのアーモンドキャラメル、ふんわりしたイーストパン、冷たくなめらかなクリームが順に感じられます。トッピングは焼く前に生地の上にしっかり押さえて密着させないと、焼成中に流れ落ちてしまいます。カスタードを手作りする場合は完全に冷やしてから挟むと、パンがべたつきません。
ブラックフォレストケーキ
ブラックフォレストケーキは、ココアスポンジの間へチェリーコンポートと生クリームを重ね、ダークチョコレートを削って仕上げるレイヤーケーキです。スポンジは卵と砂糖を白っぽく大きく膨らむまで泡立て、薄力粉とココアを底から軽く返して空気を保ちます。牛乳もへらの端から流し、数回だけ混ぜます。175度で焼き、竹串がきれいに抜けて表面が軽く戻ることを確かめたら、完全に冷まして2枚か3枚に切ります。温かさが残るとクリームが緩むため、中心まで冷やすことが大切です。冷たい生クリームは滑らかなまま角が立つまで泡立てます。チェリーコンポートにシロップがあれば、スポンジへごく薄く塗って水分を補います。各層へクリームとコンポートを均一に広げると、濃いココア、チェリーの酸味、柔らかなクリームが一口ごとに重なります。上面と側面を残りのクリームで整え、冷やしたダークチョコレートを削ってのせます。完成後は冷蔵庫で1時間以上冷やし、清潔な包丁で切ると層がずれず、断面がきれいに現れます。
黒米ココナッツマフィン
黒米ココナッツマフィンは、中力粉へ黒米粉を混ぜた紫がかった生地に、ココナッツミルクと乾燥ココナッツを加えて焼くマフィンです。黒米粉の香ばしい穀物の風味にココナッツの甘い香りが重なり、サラダ油とココナッツミルクが冷めた後も柔らかな中身を保ちます。初めに中力粉、黒米粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩を泡立て器で混ぜ、紫色の粉を均一に広げます。別のボウルで卵をほぐし、分離したココナッツミルクを滑らかにしてから油と合わせます。液体を粉へ注いだ後は、へらで底から返し、粉気が少し残るところで止めます。そこで乾燥ココナッツを加えて数回だけ混ぜると、生地を練らずに細かなココナッツを散らせます。紙カップの高さの80パーセントまで分け、180度で焼きます。表面が濃い紫色に割れ、軽く押すと戻り、中央へ刺した串がきれいに抜ければ焼き上がりです。ラックで完全に冷ますと、乾燥ココナッツの歯触りとしっとりした黒米の生地を一緒に味わえます。
黒米クリームチーズタルト
黒米クリームチーズタルトは、空焼きしたタルトシェルへ黒米粉入りのクリームチーズフィリングを流し、もう一度焼き上げる菓子です。黒米粉が淡い紫色と香ばしい穀物の風味を加え、クリームチーズの酸味と生クリームの滑らかさが、歯切れのよいシェルの中で重なります。ダマのないフィリングを作るには、クリームチーズを室温へ30分以上置いて柔らかくし、砂糖と塩を先に混ぜます。卵はチーズが滑らかになってから加え、生クリームとバニラで濃度を整えます。黒米粉はふるい入れ、へらで優しく混ぜると、色が均一になり小さな塊も残りません。フィリングをシェルへ注ぎ、表面を整えて170度で焼きます。縁が安定し、中央だけが少し揺れるところで取り出すと、余熱でゆっくり固まりながら柔らかな中心を保てます。室温で完全に冷ました後、冷蔵庫へ2時間以上置きます。十分に冷えてから切れば、紫色のフィリングとシェルの境目が崩れず、きれいな断面になります。
黒米黒ごまマフィン
黒米黒ごまマフィンは、黒米粉を混ぜた灰紫色の生地へ、炒った黒ごまを加えて焼くマフィンです。黒米の香ばしい穀物の風味に黒ごまの濃い香りが続き、ヨーグルト、牛乳、グレープシードオイルがしっとり柔らかな中身を作ります。黒米粉と薄力粉は、ベーキングパウダー、ベーキングソーダ、塩と先に混ぜ、膨張剤を均一に散らします。別のボウルでは砂糖、卵、ヨーグルト、牛乳、油を滑らかになるまで混ぜます。液体へ粉を加え、8割ほど混ざったところで黒ごまを入れ、粉気が消えるまでだけへらで返します。この順序ならごまを全体へ散らしながら、生地を長く練らずに済みます。カップの高さの80パーセントまで分け、180度で焼きます。表面を軽く押して弾力よく戻れば、型で5分冷ましてからラックへ移します。完全に冷めてから切ると、しっとりした灰紫色の断面に黒ごまの粒が見え、噛むたびに炒った香りがはっきり広がります。
黒米くるみマドレーヌ
黒米くるみマドレーヌは、薄力粉へ黒米粉を混ぜた紫褐色の生地に、粗く刻んだくるみとはちみつを加え、貝殻形の型で焼く小さなケーキです。卵、砂糖、はちみつを白っぽく大きくなるまで泡立て、ふるった薄力粉、黒米粉、ベーキングパウダー、塩を優しく返して気泡を保ちます。溶かしバターは約50度まで冷ましてから加えると、卵の泡へ強い熱を与えず均一に混ざります。くるみもここで加え、生地全体へ散らします。艶が出た生地を冷蔵庫で15分休ませると濃度が安定し、190度のオーブンへ入れた時に中央が盛り上がりやすくなります。型はバターと薄力粉で薄く覆い、生地を80パーセントまで入れて膨らむ余地を残します。縁がきつね色になり、中央の山がはっきりしたらすぐに取り出してラックへ移します。薄く焼けた縁の内側には黒米の香ばしい生地があり、くるみを噛むたびに濃い風味が加わります。はちみつの丸い甘みはコーヒーや温かいお茶にもよく合います。
黒ごまファッジブラウニー
黒ごまファッジブラウニーは、ダークチョコレートの生地へ黒ごまペーストを混ぜ、濃いココアの後に炒ったごまの香ばしさが続く焼き菓子です。ダークチョコレートと無塩バターは、湯が直接触れない湯煎でゆっくり溶かし、滑らかな土台を作ります。砂糖を混ぜ、卵を1個ずつ加えて、生地全体に艶が出るまでなじませます。黒ごまペーストは卵の後に加え、筋や塊が残らないようチョコレートへ均一に広げます。中力粉、ココアパウダー、塩は一緒にふるい、粉気が消えるまでだけへらで返します。ここで長く混ぜると密な中身が硬くなりやすいため、底からすくう動きを短く行います。紙を敷いた角型へ流し、175度で焼きます。縁が固まり、中心がまだ少し湿って見える26分から28分が取り出す目安です。余熱で中心まで落ち着くので、完全に冷ましてから切ると、ねっとり詰まった断面ときれいな角を保てます。
黒ごまクラフィン
黒ごまクラフィンは、バターを練り込んだ発酵生地へ黒ごまペーストとはちみつを塗り、筒状に巻いてマフィン型で焼く渦巻き形のペストリーです。強力粉、砂糖、塩、イーストへ温かい牛乳と卵を加えてこね、無塩バターを少しずつなじませ、滑らかで弾力のある生地にします。温かい場所で60分発酵させ、厚さ3mmの長方形に伸ばします。表面へ柔らかなバターを薄く塗り、黒ごまペーストとはちみつを均一に重ねます。一部へ厚くたまると焼成中に流れやすいため、端まで同じ薄さを保ちます。長辺からきつく筒状に巻き、4cmから5cm幅に切ります。切り口を上にして型へ立てると、濃い黒ごまの線が渦巻き模様になります。成形後に25分発酵させ、190度で表面が濃いきつね色になるまで焼きます。焼き上がったらすぐ型から外してラックへ移すと、底に蒸気がこもらず、薄く焼けた外側と柔らかな中の層を保てます。
黒ごまパウンドケーキ(炒り黒ごまペースト入りの灰褐色でずっしりしたパウンドケーキ)
黒ごまパウンドケーキは、バター、卵、砂糖、薄力粉の基本配合に黒ごまペーストをたっぷり加えて焼いたケーキです。ペーストを混ぜると生地が深い灰褐色に染まり、オーブンの中でごまを煎るような香りが広がります。ベーキングパウダーは少量に抑えて膨らみを控えめにするため、きめが詰まりながらも口の中で柔らかくほどける食感になります。牛乳で水分を調整することで、密度の高い構造が硬くなったりパサついたりするのを防ぎます。切ると、細かく挽いたごまの粒が全体に均一に散らばっています。緑茶やブラックコーヒーと合わせると、ごまの香ばしさが最もよく引き立ちます。密閉保存で2〜3日しっとり感が持続し、二日目にはごまの風味が生地に落ち着いて一層おいしくなります。
黒ごまバタースコーン
黒ごまバタースコーンは、薄力粉へ黒ごまパウダーを混ぜ、冷たいバター、生クリーム、卵でまとめて焼く灰色のスコーンです。炒ったごまの濃い香りが生地全体へ広がり、きつね色の縁の内側には柔らかくしっとりした中身が残ります。薄力粉、黒ごま、砂糖、ベーキングパウダー、塩を先に混ぜ、黒い粉の小さな塊をほぐします。1cm角の冷たいバターは指先で手早くすり合わせ、豆粒大を残します。作業中にバターが柔らかくなり、粉が油っぽく見えたら、短く冷蔵して温度を下げます。生クリームと卵を注いだ後は8割ほどまでへらで混ぜ、台の上で押し集めます。こねずに厚さ2.5cmの円形へ整えると、バターの粒と粗い層を保てます。8等分して間隔を空け、200度で焼きます。表面がきつね色になり、縁へ小さなひびが入ったらラックへ移し、10分冷ましてから供します。
黒糖シナモンロール
黒糖シナモンロールは、牛乳、卵、バターを加えた発酵生地へ黒糖とシナモンを広げ、筒状に巻いて焼くパンです。温かい牛乳へイーストと砂糖の一部を溶かし、表面に泡が出ることを最初に確かめます。強力粉へ卵、溶かしバター、イースト入り牛乳を加えて十分にこねると、滑らかで弾力のある生地になります。温かい場所で60分発酵させ、体積が2倍になったら35cmと25cmの長方形へ伸ばします。残りのバターを均一に塗り、黒糖とシナモンを混ぜて端まで散らすと、どの渦にも同じ程度のフィリングが入ります。長辺からきつく巻いて8等分し、切り口を上にして型へ並べ、30分二次発酵させます。180度で焼くと、黒糖がバターと溶けて濃く粘りのある層になり、シナモンの香りが内側まで広がります。表面がきつね色になったら5分冷まし、室温で柔らかくしたクリームチーズを薄く塗ります。温かいロールの上でチーズが少し緩み、濃い甘みに爽やかな酸味を加えます。
ブロンディバー(焦がしバターと黒糖で作るチョコなしねっちりキャラメルバー)
ブロンディバーはブラウニーからチョコレートを取り除き、焦がしバターと黒糖のキャラメル風味で満たしたバー型のデザートです。バターをじっくりと茶色くなるまで加熱するとナッツのような深い香ばしさが生まれ、このフレーバーがバー全体の味の軸になります。黒糖を溶かし混ぜるとモラセスのようなコクと深みのある甘みがトフィーを思わせる層を作り、白砂糖では出せない複雑さを加えます。卵とバニラエクストラクトを加えることで温かみとまろやかな深みが生まれます。薄力粉は必要最小限にとどめることが大切で、多すぎるとケーキのような食感になり、適量にすることで焼き上がっても中がしっとりねっちりした濃密な食感が保たれます。表面には薄くパリッとした膜が形成されますが、中はやわらかくしっとりしたまま残るこの二重の食感がブロンディバーの真骨頂です。完全に冷めてから切るときれいな断面になり、冷め切らないうちに切ると形が崩れます。
ブルーベリーバナナブレッド
ブルーベリーバナナブレッドは、完熟バナナを潰した生地にブルーベリーを加えて焼くクイックブレッドです。黒い斑点が多いバナナは、小さな果肉が少し残る程度に潰すと、生地の中で香りと食感が感じられます。卵、砂糖、溶かしバターを合わせる際は、バターを熱いまま加えず、卵が固まらない温度まで冷まします。中力粉、ベーキングソーダ、塩をふるい入れた後は、粉の筋が消えるところで混ぜるのを止めます。ブルーベリーは最後に加え、実を潰さないよう2回から3回だけ折り混ぜます。型に入れた生地は175°Cのオーブンに入れ、45分から50分を目安に加熱します。表面がきつね色に割れ、竹串に濡れた生地が付かなければ焼き上がりです。型の中で15分冷ました後、完全に冷めてから切ると、バナナのしっとりしたクラムと散らばったブルーベリーを崩さずに切り分けられます。
ベーキングについて
正確な計量が味を左右するのがベーキングの特徴です。各レシピには材料の配合とオーブン温度を詳しく記載しているので、初心者でも失敗なく作れます。簡単なスコーンから本格的なケーキまで幅広いレシピを紹介します。