マッツォボールスープ
マッツォミールは焼き上げた種なしパンを砕いた粉で、同量の小麦粉やパン粉では配合が合いません。団子は湯で別にゆでて引き上げ、器には別鍋で温めた澄んだ鶏のスープを注ぎます。こうすると汁が濁りません。
マッツォミールは焼き上げた種なしパンを砕いた粉で、同量の小麦粉やパン粉では配合が合いません。団子は湯で別にゆでて引き上げ、器には別鍋で温めた澄んだ鶏のスープを注ぎます。こうすると汁が濁りません。
コチュジャンの汁でナマズの切り身を煮て、途中で薄くちぎった小麦粉の生地を入れ、魚とスジェビを同じ鍋で食べます。ナマズは切る前に塩で表面のぬめりをよくこすり落とさないと、汁に泥臭さが残ります。
メミルムク(そば粉を固めた食べ物)はそれだけでは味が淡いので、冷たい醤油と酢のだしは少ししょっぱく酸っぱいと感じるくらいに整え、ムクを入れてちょうどよくなるようにします。だしは薄く氷が残るほど冷やして注ぎ、刻み海苔とごま油をのせてすぐに出します。
ふきの茎は皮をむいてゆで、冷水にしばらく浸けてえぐみを抜いておきます。汁はえごま粉にもち米粉を少し混ぜて溶くので、スプーンに薄くまとわるほどのとろみがあり、その中で太めに切ったふきの茎とエリンギを噛みしめます。
硬い外皮をむいたふきの茎は、テンジャンの汁で煮ると箸で押せばしなるほどやわらかくなります。ふきはあくが強いので、ゆでて冷水に長くさらす下処理を先に済ませないと、えぐみが汁全体に広がります。
ミドドク(小さなホヤの仲間)は硬い皮の中に海水のような汁を抱えていて、噛むと口の中ではじけます。その汁が抜けないよう、へたを切らずに入れて3分だけ煮て、汁は煮干しだしではなく米のとぎ汁にテンジャンを溶いて作ります。統営や巨済など慶尚南道の南海岸では、家庭でよく作られる汁物です。
正方形の小麦粉の生地の片側の2角を合わせると、箕(み)の形になります。山梨県富士川町十谷では、この形が福をすくい集めるとされ、元日の朝や祝いの席にこの汁を出します。生地は別にゆでず、根菜を煮ている汁にじかに入れるので、まわりの粉が溶けて汁に軽いとろみが付きます。
具は豆腐とセリがほとんどなので、煮干しだしの汁は澄んで軽い味です。セリの茎にシャキッとした歯ごたえと鮮やかな色が残るうちに火を止め、すぐ器に盛ります。
二日酔いの朝によく作るファンテ(干しスケトウダラ)のスープに、春のセリをひとつかみ加えました。ごま油で炒めたファンテのだしに溶き卵がやわらかな筋になって浮かび、セリの青い香りが重めの汁を軽くします。
ヤンジ(牛バラ肉)を25分ほど煮ると、澄んだ薄茶色の汁になります。煮えた肉は繊維に沿って裂いて汁に戻すことも、取り出してたれにつけて食べることもあります。
白味噌ならやわらかく甘めに、赤味噌なら濃く塩気のある味噌汁になります。どちらでも、味噌を溶いたら再び煮立てず、火を止めてからわかめとねぎを入れます。
高知県の四万十川、仁淀川、物部川の流域で、モクズガニが川を下る秋に作られてきた汁です。殻ごと細かく砕いてこした汁を煮立てると、かにのたんぱく質がふわりと固まり、そこになすとりゅうきゅうという茎の野菜を加えます。生の川がには寄生虫や汚染の心配があるため、自分で捕ったものは使わず、許可を受けた販売者が加熱調理用として扱うかにだけを使います。
肉もだしも使わず、水だけで煮ます。ごま油で炒めたわかめとテンジャン(韓国味噌)が汁の味を作り、肉の代わりに豆腐が入ります。牛肉のわかめスープより軽く、テンジャンが溶けた汁は少しとろりとしています。
韓国では誕生日と産後の食卓に出る汁物で、誕生日に作るのには子を産んだ母への感謝の意味も込められています。牛肉と戻したわかめを順にごま油で炒め、水を注いで20分以上煮ると、わかめはスプーンで楽にすくえるほどやわらかくなります。
火を使うのはわかめを20秒湯通しするときだけで、すぐ冷水で洗って火が入りすぎないようにします。汁も煮立てず、薄口醤油と酢、砂糖に冷たい水を注いで作ります。
済州では豚の背骨とバラ肉を1時間半煮出したスープにホンダワラを入れ、そば粉でとろみを付けます。冷めるとさらに固くなるため、スプーンからゆっくり流れ落ちるうちに火を止めます。
下ゆでした豚もつから脂が溶け出して醤油とみりんで調えた鶏がらスープが白っぽく濁り、ざく切りのキャベツがそのスープを吸って甘くやわらかくなります。福岡・博多の鍋で、具を食べ終えたら残ったスープに麺かご飯を入れて締めます。
秋に干しておいた大根の葉を、冬のあいだ少しずつ戻して作ってきた汁です。テンジャンでもんだ葉にえごま粉を大さじ5も溶き入れると、汁はご飯にかけて混ぜられるほどとろりとします。
出汁は別に取りません。沸いた湯にムール貝700gを入れて口が開けば、その煮汁がスープになり、あらかじめテンジャンでもんだ大根の葉から味噌の風味が溶け出します。ぷりっとした貝の身のあいだで、葉の筋がしっかり歯に当たります。
ここに牛肉を入れれば牛肉大根スープ、干しスケトウダラを入れればファンテ大根スープになります。このレシピは何も足さない澄んだ大根スープで、気を配るのは大根を少し厚めに切り、長く煮ても崩れないようにすることくらいです。冬の大根を使うと汁がぐっと甘くなり、翌日温め直すと大根はさらにやわらかくなります。
コチュジャンと酢で作った汁を冷凍庫で1時間ほど凍らせ、シャリシャリの状態で注ぎます。氷をたくさん浮かべなくても最後のひと口まで冷たく、味も薄まりにくくなります。せん切りの梨ときゅうり、キャベツの上にヒラメの刺身をのせます。火を通す工程がないため、刺身は生食用を冷やしておき、盛りつけたらすぐに出します。
ムルフェ(冷たい辛い汁で食べる刺身)にかける汁だけを、先に作っておくレシピです。コチュジャンだれに酢大さじ6と梅シロップを溶き、サイダー100mlは泡が消えないよう最後にゆっくり混ぜます。冷蔵庫で一日寝かせ、注ぐ1、2時間前に冷凍庫へ移してシャーベット状にしてもかまいません。
ムルメギ(ノロゲンゲ)は12月から2月にかけて韓国の東海岸でとれる魚で、身がとてもやわらかく、火が通るとほどけるように汁に溶け込みます。そのため澄んだ汁でも少しとろみが出て、冷めると煮こごりのように固まるほどです。魚を入れたあとは混ぜずに、鍋を揺すります。
小腸やセンマイなど、噛みごたえの違う牛もつをいくつも、白い牛骨スープでまとめて煮ます。粉唐辛子とにんにくで辛くし、たれにテンジャンを大さじ半分混ぜて、もつのにおいをもう一段抑えます。焼酎を合わせる酒の席に出る鍋です。