ベインガンバルタ(パンジャブ風直火燻製ナス潰し料理)
皮が真っ黒になるまで直火で焼いたなすの果肉に燻した香りが移り、パンジャブ風にフォークで粗く潰して小さな塊を残します。水っぽくなる原因はたいていトマトの煮詰め不足にあり、なすを加える前に玉ねぎとトマトをもったりまとまるまで炒めておきます。
皮が真っ黒になるまで直火で焼いたなすの果肉に燻した香りが移り、パンジャブ風にフォークで粗く潰して小さな塊を残します。水っぽくなる原因はたいていトマトの煮詰め不足にあり、なすを加える前に玉ねぎとトマトをもったりまとまるまで炒めておきます。
ぼたんは牡丹のことで、薄切りの猪肉を皿に花びらのように丸く並べることから付いた名前です。赤味噌と白味噌を合わせた汁で肉とごぼう、里芋を煮て食べ、山椒は鍋には入れずにそれぞれの器に振ります。
中国北部の街角で毎朝焼かれるクレープで、薄く広げた生地に卵を割り広げ、甜麺醤とチリソース、香菜、揚げたワンタンの皮をのせて四角くたたみ、片手で食べます。生地には小麦粉と一緒に緑豆粉が入り、香ばしい風味が出ます。ワンタンの皮はしけないよう、食べる直前にのせます。
太く割って干した大根は、甘酸っぱい醤油液の中でゆっくり戻りながらも、ぱりっとした食感を保ちます。神奈川県三浦では冬の大根を縦に細かく割って天日に干してきたもので、細切りの切り干し大根より厚みがあります。大根は冷水で手早く2回洗ってほこりを落とすだけにし、先に長く戻すと漬けた後に戻るはずの硬さが弱まります。昆布とするめがうま味を、種を除いた唐辛子が辛みを加えます。漬けて4日目から食べ始め、10日以内に食べ切ります。
甘く煮た小豆汁に、手打ちの幅広麺を入れて温かく食べます。ざらめで甘さをはっきりとつけ、塩を少し加えて味を締めます。麺は浮いてきても中まで火が通っているとは限らず、いちばん太い一本を割って粉が残っていないか見ます。
ゆでたひよこ豆を玉ねぎ、パセリと粗く挽いて丸めたファラフェルを、ロメインやトマト、きゅうりの上にのせ、タヒニのソースをかけます。焼き上がったファラフェルは表面が濃いきつね色でカリッとし、中はしっとりして、生野菜との食感の差がはっきりします。タヒニにレモン汁を合わせたソースは、ごまのコクに酸味を加えます。オーブンでもフライパンでも焼けるため、揚げ油は使いません。
たこ焼きよりずっと柔らかく、しっとり焼き上がるのは、卵とだしの割合が高い生地に、加熱しても硬くなりにくいじん粉を使うからです。ゆでダコを入れて丸く焼き、温かいか冷たい澄んだだしにつけて食べる兵庫県明石市の味です。地元では古くから玉子焼と呼ばれてきました。人造珊瑚の明石玉を作る際に白身を使い、残った黄身を近海のタコと焼いたのが始まりという説が伝わります。
温めた牛乳に茶葉を浸してこし、その紅茶ミルクで香りをつけたシフォンのロールケーキです。生地に茶葉の粒は残らず、ベルガモットの香りだけがふんわり移ります。メレンゲを合わせた生地は軽く、焼きたての温かいうちに紙ごと一度巻いて形をつけておくと、クリームを巻くときに割れにくくなります。クリームは甘さを控えめにして紅茶の香りを生かします。
玄米ご飯の上に、焼いた豆腐、ブロッコリー、にんじん、紫キャベツ、アボカドを混ぜずに区画ごとに並べます。アボカドは食べる直前に切ってのせます。
炒めたら、フライパンから出してすぐ食卓に運びます。チンゲン菜の茎は皿の上でも水が出て、たれを薄めてしまうからです。オイスターソースと醤油には少し水を足し、茎の間まで味が流れ込むようにします。
埼玉で「ゆでまんじゅう」がなまって「うでまんじゅう」と呼ばれるようになりました。その名のとおり、あんを包んだまんじゅうをせいろではなく沸いた湯で茹で、浮いたら冷水にくぐらせ、うちわであおいでつやを出します。新麦がとれるとこしらえ、お盆に供えたり近所に配ったりしてきました。
こしょうに似た香りと薬草の香りを持つラーロットの葉で牛ひき肉を巻いて焼くと、葉の縁は香ばしく焦げ、肉の脂が葉にしみ込みます。噛む用途のキンマの葉とは別物で、買うときはラーロットまたはワイルドベテルと表示されたものを使います。
そば粉の生地を手のひらで細長く転がし、どじょうのような形にして鍋に入れます。生地は溶き卵と熱湯でまとめ、耳たぶほどのやわらかさで手にべたつかない状態に仕上げます。ごぼう、にんじん、かぼちゃ、白菜、しいたけ、ちくわと一緒に煮込むぶん、すいとんより具の多い一鍋になります。
午前10時と午後3時の小休止に、小麦粉の料理が根付く群馬の農家の人たちが手でつまんで食べてきたのが、ねぎと桜えび入りの厚い生地を焼くじりやきです。かつては囲炉裏の灰の余熱でじっくり焼き、じりじりと焼ける音が名前の由来といわれます。
雪の下で育った雪菜を熱湯に3秒ずつ3回くぐらせると、生ではほろ苦い葉から、からしのようなつんとした香りが立ちます。ふすべるは置賜地方の言葉で、さっと湯通しすることを指します。上杉鷹山が雪国の冬の青菜として栽培を勧めたと伝わり、雪の下では自らの葉を養分に白い花茎を伸ばします。冷蔵で三日漬け、一週間のうちに食べ切る短い漬物です。
ベトナム南部の一杯で、タピオカでんぷんで軽くとろみをつけた豚のスープに、カニ身ともちもちの太麺、ふんわりした卵が入ります。とろみはスプーンの背に薄くつく程度がちょうどよく、火を止めたあとも固くなり続けるため、盛る直前に重ければ熱いスープを少し足します。
焼いて冷ましたピタチップがレバント地方の野菜サラダの主役になり、スマックの赤い色と酸味がトマト、きゅうり、大根、ロメインを包みます。スマックはレモン汁とは違う酸味を持ち、二つを重ねたドレッシングは酸っぱさに厚みが出ます。ピタはドレッシングに触れるとすぐ湿るため、食べる直前に加え、カリッとした中心としっとりした縁を一緒に味わいます。
グレービーも汁気もなく、クミンとターメリック、チリパウダーがじゃがいもとカリフラワーの表面に膜のように絡みます。蓋をして蒸気で中まで火を通し、最後に蓋を外して水分を飛ばすことで、カリフラワーの縁は軽く焦げて香ばしく、じゃがいもは形を保ったままほくほくになります。パンジャブ州やウッタル・プラデーシュ州の路上食堂から家庭まで、北インドのどこでも見かける一皿です。
スペイン・マヨルカ島のエンサイマダが元になり、フィリピンで独自の甘いブリオッシュに変わりました。生地をひも状にのばして渦巻きにし、マフィン型で焼くと、ふんわり高く膨らみます。仕上げにはバターを塗り、フィリピンでよく使うおろしたチェダーやエダムの代わりに粉パルメザンチーズをふって、甘い生地に軽い塩気を添えます。チーズはパンが完全に冷めてからでないと、しっとり湿ってしまいます。クリスマスの時期によく焼かれますが、コーヒーやホットチョコレートと合わせる朝食パンでもあります。
徳島の山あい、祖谷に伝わる雑炊で、そばを粉にも麺にもせず、殻をむいたそば米を粒のまま使います。米が育ちにくい土地に、早く実るそばを植えた平家の人々にゆかりがあると言い伝えられています。汁には鶏肉、竹輪、こんにゃく、にんじんも入ります。
低温殺菌済みの食用豚血に赤味噌を混ぜて炒めると、赤い液体が消えて細かな茶色のそぼろ状に固まります。そこへ切り干し大根と下味をつけた豚三枚肉、かまぼこを合わせ、豚だしで汁気を飛ばしながら炒め煮にします。仕上げの香りはヒハツと塩でつけます。
うるち米をもち米の倍量使って炊き、半分だけついて米粒を残した餅を、あんで隙間なく包みます。あんは無糖の生あんに砂糖と水を加え、鍋で練って作ります。半づきの飯はとても粘るので、子どもやお年寄りには小さく切って出します。
山口県萩では、焼きかまぼこを作るときに出るエソの皮を捨てずに甘辛い醤油だれに漬け、ごぼうに巻いて焼きます。祭りや来客、花見の弁当に並んだもので、すり身ではなく皮を使うところに特徴があります。皮を一晩漬け込むため、前日から仕込みます。切り口には、ごぼうの芯を巻く濃い褐色の皮の層が見えます。
そば粉はこねずに、煮立ったいりこだしへそのまま振り入れ、汁を含んだ小さな固まりに煮ます。残って冷めると固くなりますが、小さく切って油をひかないフライパンでこんがり焼けば、また食べられます。