焼きサバの煮付け
丸ごと焼いたさばを大きめにほぐし、玉ねぎと一緒にもう一度煮ます。鳥取の山あいでは、焼き魚が日持ちして運びやすかったため、こうして煮直して食べる方法がなじんできました。頭と太い中骨を外しても焼いた身には小骨が残るので、指先でなぞって抜きます。生姜は薄切りを煮汁に入れ、細切りを上に添えて、二通りに使います。
丸ごと焼いたさばを大きめにほぐし、玉ねぎと一緒にもう一度煮ます。鳥取の山あいでは、焼き魚が日持ちして運びやすかったため、こうして煮直して食べる方法がなじんできました。頭と太い中骨を外しても焼いた身には小骨が残るので、指先でなぞって抜きます。生姜は薄切りを煮汁に入れ、細切りを上に添えて、二通りに使います。
コムタムはベトナム語で、精米の途中で割れた砕け米のことです。売り物にならず捨てられていた米が、ホーチミン市の朝を代表するご飯になりました。粒が小さく、肉のたれをよく吸います。ここでは骨付きのスペアリブを炭火で焼く代わりに、薄切りの豚肩ロースをレモングラスのたれに漬けてフライパンで焼きます。
半干しのイカなので、バターをひいたフライパンにのせるとすぐ香ばしく焼け、噛むともっちりしています。胴の内側に浅い切り込みを入れておくと、醤油とオリゴ糖のたれがその隙間にしみ込みます。焼けたら串に刺すか、紙コップに入れます。
韓国の平たい餅チョルピョンをごま油で焼いて表面に薄い膜を作り、醤油、蜂蜜、砂糖のたれを加えて弱火で2、3分だけ返しながらつやを付けます。たれは焦げやすいため、フライパンの底にシロップがほとんど残らなくなったらすぐ火を止め、ごまと松の実を散らします。
鳥取でアゴと呼ぶトビウオを使うちくわは、スケトウダラ主体の一般的なちくわより焼き色が濃く、包丁を入れると音がするほど皮が締まります。手でちぎって酒の肴にするほか、汁物や煮物の具にも使います。
ハノイの旧市街では昼どきになると路地で炭火の豚肉を焼き、焼いた肉を甘酸っぱいナンプラーのタレにつけて、米麺とハーブと一緒に食べます。タレはつけだれというより薄いスープに近く、肉を取りながら少しずつ飲みます。ここでは豚ひき肉のパティと豚肩ロースを一緒に焼き、タレに薄切りのにんじんを浸しておきます。
脂の多い牛の大腸(シマチョウ)を甘辛いピリ辛醤油だれで焼いてご飯にのせ、冷水にさらした玉ねぎ、生の卵黄、生わさびを添えます。わさびは混ぜずに脇に置き、ひと口ごとにのせる量を加減します。
鶏肉は胸肉でももも肉でも作れますが、直火でパサつきにくいのは脂の多いもも肉です。コチュジャン、醤油、はちみつのたれは薄く2、3回塗り重ねて照りを重ね、はちみつが焦げやすいため中火でこまめに向きを変えます。
ゆでた白玉団子を串に刺し、油を引かないフライパンで転がして薄い焼き色をつけ、醤油と砂糖にコーンスターチを溶いて煮たたれをつやよく絡めます。甘さと塩気がひと口で同時に来て、焼き目の内側はもちっと弾力があります。団子は冷めると硬くなるので、たれは出す直前に塗り、温かいうちに出します。
あけびは白い果肉と種をかき出し、ほろ苦い厚い皮を器にして、舞茸としめじ、茗荷の味噌だねを詰めます。だねは汁気がほとんどなくなるまで炒り煮にし、しっかり冷まさないと詰めにくく、糸で口を縛りにくくなります。
ナンプラー、砂糖、にんにくに漬けた豚肉を強火で焼くと、表面の糖分がキャラメルのように色づき、中はしっとりしたまま焼き上がります。その温かい肉を冷やしたビーフンと生野菜の上にのせ、温度差を楽しみながら混ぜて食べるベトナム南部の麺です。ライム果汁とナンプラーの甘酸っぱいたれが、スープなしで肉と麺、野菜をひとつにまとめます。
焼く前に小骨を抜いたさばを、スプーンでほぐしてご飯と玉ねぎ醤油だれに混ぜて食べます。たれに刻んだ生姜が入り、脂ののった魚の味がすっきりします。
コチュジャンだれは混ぜたらすぐに一部を取り分けます。残りで鶏ももを漬け、取り分けた分は生の肉に一度も触れないまま、焼き上がり近くに塗る仕上げのたれになります。串には鶏2、3切れごとに長ねぎを1切れはさみ、縁が少し焦げるまで焼きます。
蒸したまんじゅうを竹串に4個ずつ刺し、甘い赤みそだれを塗って焼くと、表面は濃いつやをまとい縁に焦げの香りが付きます。群馬では江戸末期に前橋の原嶋類蔵が作ったみそ漬けまんじゅうが始まりとされ、黒蜜が入ってから今の甘いたれになりました。米こうじの元種は1〜2日発酵させ、たれも冷蔵庫で2日寝かせるので、焼く日の数日前から仕込みに入ります。
アンチャンサル(ハラミ)は繊維が太く、その間に硬い筋が入っているので、はさみで筋を取り除き、繊維を断つ向きに切る下ごしらえが先です。肉の香りが強い部位なので、醤油だれに漬けるのは20分だけです。半分に切ったにんにくを先に弱火で焼き、同じフライパンを強火にして肉を手早く焼き、にんにくも一緒に盛ります。
炊きたてのうるち米を粒が少し残る程度につき、平たい串に薄く付けて、指で表面に浅い波模様を付けます。くるみとごまをすった赤味噌だれは、このくぼみに引っかかって流れ落ちません。中部の山間で木こりや猟師が山仕事の安全を祈る山の講の前日に作ったもので、今は行楽地のおやつになっています。
鶏ハツは弾力があり、噛むほど香ばしさが出てきます。内臓のにおいは、血管を切り取って牛乳に浸す下処理で抑えます。串に三、四個ずつ刺して醤油とコチュジャンのたれを塗り、切り口のピンクが消えて灰色になったら、硬くなる前に火から下ろします。
牛ハツを、ペルーの乾燥唐辛子ペーストであるアヒ・パンカに酢、黒ビール、クミンを合わせたたれに漬け、串に刺して焼きます。アヒ・パンカは辛さよりも果実のような香りと燻した香りが立つ唐辛子です。ハツはステーキのように焼き加減を選ぶ肉ではないので、厚い切れの中心までしっかり火を通します。
市販の蒲焼きを温めるのではなく、内臓と大きな骨を除いた生のうなぎ200gを、たれを塗りながら焼き上げます。糖分のあるたれは中心に火が通る前に色づくため、照りではなく一番厚い部分の中心温度63℃で判断します。
串に刺した練り物は、まず油をひかないフライパンで焼きます。表面の水分を飛ばしておくと、醤油とコチュジャンのたれが流れ落ちずに付きます。たれを塗ってからもう一度さっと焼くと砂糖が溶けてつやが出て、刻んだ長ねぎとごまを散らします。
薄切りの豚バラでアスパラガスをきつく巻き、巻き終わりを下にして焼きます。豚の脂が溶けて外がカリッとなる間に、中のアスパラガスは蒸されるように火が通り、歯ごたえが残ります。たれを入れる前にフライパンの脂をペーパーで拭き取っておくと、醤油とオリゴ糖のたれが浮かずにしっかり絡みます。
ご飯を半分ほどつくだけで餅にはしないため、焼いた表面の内側に米粒がしっかり感じられます。福島でじゅうねんと呼ぶえごまを炒ってすり、砂糖と味噌、酒で練ったじゅうねん味噌を塗って、軽い焦げ目のうちに火から下ろすと砂糖が黒く焦げません。
フライパンで転がしながら焼いたカレトックは、表面の水分が抜けて薄い皮ができ、中はさらにやわらかくなります。醤油、コチュジャン、はちみつのたれは、餅に焼き色がついてから火を弱め、薄く2回に分けて塗ります。
甘い醤油ケチャップマニスが強いグリルの熱に当たると、鶏もも肉の表面につやのある濃い焼き色と軽い焦げ目が付きます。先にたれごと弱火で中まで火を通しておけば、グリルでは色付けだけで済み、糖分の多いたれを長く火にさらしません。