トゥクマン風エンパナーダ(ゆで牛肉入り)
ひき肉を炒めるのではなく、マタンブレ(牛の薄いわき腹肉)を塊のまま約2時間ゆでて小さく刻んで具にし、ゆで汁は具と皮の生地に分けて使います。皮には牛脂が入り、温かい具に触れるとすぐ柔らかくなるため、具は広げて冷やしてから包みます。
ひき肉を炒めるのではなく、マタンブレ(牛の薄いわき腹肉)を塊のまま約2時間ゆでて小さく刻んで具にし、ゆで汁は具と皮の生地に分けて使います。皮には牛脂が入り、温かい具に触れるとすぐ柔らかくなるため、具は広げて冷やしてから包みます。
オーブンを使わず、ふたをしたフライパンで両面をじっくり焼く発酵パンです。表面のコーンミールが香ばしく色づき、中には大小ふぞろいの気泡ができます。トーストすると気泡の縁がカリッとし、バターやジャム、ポーチドエッグの黄身がすき間にしみ込みます。エッグベネディクトの土台にも、バターを塗るだけの朝食パンにも使えます。
スペイン・マヨルカ島のエンサイマダが元になり、フィリピンで独自の甘いブリオッシュに変わりました。生地をひも状にのばして渦巻きにし、マフィン型で焼くと、ふんわり高く膨らみます。仕上げにはバターを塗り、フィリピンでよく使うおろしたチェダーやエダムの代わりに粉パルメザンチーズをふって、甘い生地に軽い塩気を添えます。チーズはパンが完全に冷めてからでないと、しっとり湿ってしまいます。クリスマスの時期によく焼かれますが、コーヒーやホットチョコレートと合わせる朝食パンでもあります。
パンチェッタとにんにく、パルミジャーノ・レッジャーノで塩味をつけたイタリアのパイで、600gの不断草をゆでて固く絞り、薄い生地で上下から挟みます。ゆでた葉に水気が残ると薄い底の生地が湿るため、よく絞り、炒めた具も冷ましてから生地にのせます。
フィリピンではクリスマスの時期、早朝ミサの後に教会の前の屋台で、バナナの葉を敷いた素焼きの器に入れて炭火で焼いて売られます。上下から炭火で同時に焼くので中はしっとり保たれ、バナナの葉が青い香りと底の薄い黒い模様を残します。このレシピでは丸型とオーブンで焼き、途中でのせる塩漬けのアヒルの卵とココナッツの薄切りも使いません。米粉とココナッツミルクの生地は、餅とスポンジケーキの中間のような、少しもっちりしながらもふんわりした食感です。
バターをヘーゼルナッツ色になるまで加熱した焦がしバターの香ばしさが、この小さなアーモンドの焼き菓子の味をほぼ決めます。卵白とはちみつが入るため中はしっとり詰まって焼き上がり、縁は濃く色づいて薄くカリッとします。
イーストを入れない生地を紙のように薄くのばし、ピザよりずっと薄くぱりっとした台にクレームフレッシュ、玉ねぎ、ベーコンを軽く散らします。アルザス地方の薄焼きで、トマトソースとチーズの代わりに酸味のあるクレームフレッシュを塗ります。縁が軽く焦げるほどの高温で短時間焼き、生地がぱりっとしているうちに切り分けます。
コーンスターチでとろみをつけたバニラカスタードをタルト生地に厚く流して焼くので、冷やしてから切っても断面が崩れず、まっすぐ立ちます。パリのパン屋では、表面にキャラメル色の焼き斑が浮いた姿で一切れずつ売られています。
生クリーム、砂糖、はちみつ、バターで煮たキャラメルにスライスアーモンドをからめて小さく落とすと、オーブンの中でキャラメルが再び沸いて広がり、アーモンドがびっしり入った琥珀色の円盤になります。冷めるとガラスのように固まり、かむとパリッと割れたあとでキャラメルがねっとりと残ります。裏には溶かしたダークチョコレートを薄く塗って固めます。
天板にたっぷり敷いたオリーブオイルと、指でつけたくぼみにたまったオイルで、底と表面が揚げ焼きのようにカリッと焼けます。中は水分の多い生地なので、大きな気泡があいてもっちりした食感です。長くこねる代わりに、発酵中に生地を持ち上げて折りたたみ、気泡を育てます。ローズマリーとフレーク塩が基本で、オリーブやミニトマト、薄切りのじゃがいもをのせて変化をつけられます。
卵白、砂糖、小麦粉、バターで作るごく薄い円形の生地を、オーブンから出してすぐ折り曲げて形を作ります。冷めるとすぐ固まるため、一度に焼くのは2枚までです。中心を厚くのばすと、折った後もそこだけしんなり残ります。印刷した紙やボールペンで書いた紙はお菓子の中に入れず、メッセージは包装に付けます。
黒オリーブとローズマリー、タイムを混ぜた生地を葉っぱの形にのばし、切り込みを広げて焼くと、縁や薄い部分はカリッと、切り込みの間の厚い部分はもっちり焼き上がります。オリーブは水気をふいてから刻んで加えると、生地がゆるまず塩気も一か所に偏りません。
表面がつるりとつやを帯び、底のまわりにピエと呼ばれるフリルが出ていれば、殻はうまく焼けています。アーモンドプードルとメレンゲの殻は薄くパリッとしたあと中がねっちりとして、2枚の間にはダークチョコレートを混ぜたバタークリームを挟みます。
チェリーやプラムを一層に並べ、卵、牛乳、砂糖に少しの小麦粉を合わせたゆるい生地を、果物の頭がのぞく程度まで流して焼きます。オーブンから出した直後は縁がふくらんで色づいていますが、少し置くとしぼんでカスタードが落ち着きます。温かいうちにすくうと、やわらかい果肉としっとりした中心、焼き色のついた縁がひとさじに収まります。
イーストではなくベーキングパウダーで膨らませた生地を手で平たくのばして揚げると、縁はこんがり、中央は不規則に膨らみます。この配合はオレゴン州立大学が公開したロザンナ・サンダース・ワルルアタムのレシピをもとにしており、先住民の共同体すべてに共通する唯一の作り方という意味ではありません。こねすぎず30分休ませると、生地が柔らかく扱えます。中央まで厚みをそろえると、外側だけ焦げて中が生という失敗を防げます。
小麦粉を少なく、バターとダークチョコレートを多くした配合が、ケーキのようなブラウニーとの違いを生みます。オーブンから出したときは中心が生焼けに見えますが、冷める間に沈んでぎゅっと締まります。くるみやピーカンナッツを加えると歯ざわりが増えます。
ゆるい生地を熱い油の上に細く流し、線が絡み合った円盤状に揚げます。発酵させて手でねじる揚げパンと違い、生地が流れ出る太さで食感が決まります。一か所に厚く重なると中心が生焼けになり、線が交わらないと裏返すときにばらばらになります。粉糖をかけた後に覆うと蒸気でしんなりするので、温かいうちに食べます。
バターを一枚ずつ塗ったフィロを重ね、セモリナで炊いたカスタードを詰めて焼き、砂糖とはちみつのシロップをかけるギリシャのパイです。セモリナのカスタードには小麦粉で炊いたものより少し粒感があり、レモンの皮が香ります。シロップはぬるく冷ましてから焼きたてのパイに注ぎます。こうすると上のフィロはパリッと残り、シロップを吸った下の層だけがしっとりします。
1月の公現祭のころ、フランスではパイ生地2枚でアーモンドクリームのフランジパーヌを包んだこの菓子を切り分けて食べます。中にはフェーヴという小さな陶器の人形を隠し、それが当たった人はその日の王様や女王様として紙の王冠をかぶります。このレシピではフランジパーヌにラム酒を少し加えます。表面に描いた葉や渦巻きの模様は、卵液と一緒に焼かれてくっきり浮かび上がります。
韓国の伝統菓子カンジョンに使う炒りポン菓子とごまを、黒砂糖のクッキー生地に混ぜ込みました。小麦粉にもち米粉を少し足すので生地が薄く広がり、かじるとポン菓子ごと軽くほろっと崩れます。
カフェメニューとして広まったクロッフルを市販の冷凍クロワッサン生地で焼き、ガーリックバターと粉チーズで塩気のある仕上がりにします。ワッフルメーカーを長く閉じておくと水分が飛んで硬くなるため、最初の1個を切って生の生地が残っていないか確かめ、残りの焼き時間を決めます。
カカオ70%のダークチョコレートとバターを粉よりずっと多く使い、スポンジよりトリュフに近い詰まった口当たりに焼き上げます。卵を卵黄と卵白に分け、メレンゲを合わせるので重すぎず、口の中でほどけます。
バタークリームの代わりに、卵黄と無糖エバミルクで炊いたココナッツとピーカンのフィリングを層の間と上面にのせます。そのため断面は濃厚なチョコレートガトーのような均一さではなく、柔らかいココアのスポンジの間に歯ごたえのある層が現れます。ココアは溶かした甘いチョコレートやダッチプロセスではなく、無糖のナチュラルタイプです。外側はクリームで覆わないので、側面からもココナッツとピーカンの層が見えます。
生地にも蜜にも黒糖を使うので、一般的な茶色い砂糖に替えると同じ香りは出ません。焼いた生地を三角形に切って温かい蜜にくぐらせると、表面に残った蜜が切り口からゆっくりしみ込みます。砂糖衣を硬く乾かす焼き菓子とは違い、この鹿児島の菓子は表面をしっとりしたまま残します。膨らませるのはベーキングパウダーではなく重曹です。