ガトーショコラ(濃厚ダークチョコレートケーキ)
カカオ70%のダークチョコレートとバターを粉よりずっと多く使い、スポンジよりトリュフに近い詰まった口当たりに焼き上げます。卵を卵黄と卵白に分け、メレンゲを合わせるので重すぎず、口の中でほどけます。
カカオ70%のダークチョコレートとバターを粉よりずっと多く使い、スポンジよりトリュフに近い詰まった口当たりに焼き上げます。卵を卵黄と卵白に分け、メレンゲを合わせるので重すぎず、口の中でほどけます。
半月形に包んだあんの餅を、サルトリイバラの葉二枚で挟んで蒸します。柏の葉の代わりにこの葉を使うのが島根のやり方です。蒸し上がると皮が半透明になり、指で押すと弾むように戻ります。
生地にも蜜にも黒糖を使うので、一般的な茶色い砂糖に替えると同じ香りは出ません。焼いた生地を三角形に切って温かい蜜にくぐらせると、表面に残った蜜が切り口からゆっくりしみ込みます。砂糖衣を硬く乾かす焼き菓子とは違い、この鹿児島の菓子は表面をしっとりしたまま残します。膨らませるのはベーキングパウダーではなく重曹です。
米飴を煮詰めた輪に、もち米粉をまぶしながら引き伸ばしては折り返すと、髪の毛ほど細い糸が何重にも重なった白い束ができあがります。シロップの温度が高すぎると伸ばす前に固まり、低すぎると形が保てないので、温度計があると作業が安定します。
糖蜜入りの生地は濃い茶色で、甘さにも少しほろ苦さがあります。しょうがとシナモンを加えた生地を人の形に抜いて焼き、冷めたらアイシングで目やボタンを描きます。縁はサクッと、中心はわずかにもっちりと焼き、密閉容器に入れておくと一日二日でスパイスの香りが強まります。
かじると、蒸している間に溶けた黒砂糖がとろりとした蜜になって流れ出し、シナモンの香りと刻んだくるみが一緒に口に広がります。黒砂糖の塊は指先で先にほぐしておくと、蒸すときに均一に溶けます。表面が半透明につやめいたら蒸し上がりで、ごま油を薄く塗ってきな粉をまぶします。
粉砂糖をたっぷりまぶしたチョコレート生地が焼くうちに割れ、白い表面の割れ目から濃い茶色がのぞきます。生地には少量のコチュジャン(韓国の発酵唐辛子みそ)を入れ、チョコの甘さの後にじんわりした辛みとうまみが続きます。とはいえ、コチュジャンだとすぐ気づくほどの主張はしません。外側は薄くサクッと、中はしっとり濃厚で、ブラウニーとクッキーの中間のような食感です。
芯まで煎った大豆が甘い小麦粉生地の中でこりこりと歯に当たる、滋賀県湖北地方の豆菓子です。豆は硬くて丸いので、小さな子どもに出すときは粗く砕いてから生地に混ぜます。
干し柿とシナモンは、韓国のシナモン風味の飲み物スジョングァでおなじみの組み合わせです。細かく刻んだ干し柿をシナモンシュガーと一緒に巻き込むので、断面の渦に沿って果肉が入り、ちぎるとねっとりした歯ごたえがあります。焼きすぎると干し柿がまた乾いてしまうため、縁がこんがりしたところで取り出します。
干しいもの「こっぱ」は洗ってから覆いをして6時間置き、芯まで水分を均一に戻すと、蒸したもち米と一緒についても乾いた芋片が残らずひとかたまりになります。甘みは黒砂糖と白砂糖を同量ずつ加え、厚い板状に固めて切り分けます。
慶州パンの丸い形とあんから発想しつつ、皮は牛乳とバターを入れた発酵生地に置き換えています。皇南パンのような薄皮と模様を再現する配合ではなく、日本のあんパンに近い柔らかなパンに仕上がります。市販のあんを使うので豆を煮る手間はありませんが、包んだ後にもう一度発酵させるため、全体で約3時間を見込みます。寒い日は膨らみが遅れがちで、時間より生地の大きさで判断します。
名前に「くじら」とありますが、鯨の肉は使いません。日持ちのよい餅を意味する「くじもち」から転じたという説や、昔の餅が鯨ほど大きかったという説が伝わります。約300年前、新庄藩の兵糧として作られたという話も残っています。山形の最上・村山地方では、旧暦3月3日にあたる4月3日の桃の節句に、ひな壇へ供えて春を迎えました。黒砂糖液で溶いた米粉を一晩休ませ、くるみを敷いた深い型で蒸すので、切り口はずっしりしながら、もちっと粘ります。
マンダリンとオレンジを掛け合わせた済州島の柑橘ハルラボンは、冬から春先に出回ります。その皮と果汁をサワークリームと一緒にクリームチーズ生地に加え、バターでまとめたクラッカーの台に流して焼きます。皮の香りがいちばんはっきりするのは、冷やして食べるときです。
正月のさつまいもと栗の甘露煮で作るきんとんとは名前が同じだけで、岐阜・中津川の栗きんとんは栗の実だけを砂糖と練り、ほっくりした口当たりと栗の香りを生かします。ゆで栗は冷めると殻の内側に張り付くため、数個ずつ湯から出して熱いうちに中身をかき出します。練り上げた生地はぬれ布巾で一つずつ絞り、上にひだを寄せて小さな栗の形にします。
一般的なレモンバーはレモンの酸味が主役ですが、ここではハルラボンの果汁をレモン果汁よりずっと多く使うため、丸みのある甘い柑橘の味になります。バターと粉糖をすり混ぜたショートブレッドの台はサクサクと香ばしく、なめらかに固まったカードと対照的です。
すりおろした夕顔(ラウキ)をギーで炒め、牛乳を注いで煮詰め、砂糖とカルダモンを加えてへらの跡が残るジャムのような固さに仕上げます。夕顔は柔らかい種の部分を取り除いて硬い白い果肉だけをすりおろし、牛乳を入れる前によく炒めて水分を飛ばしておきます。
真ん中のおへそは、生地を冷蔵庫で30分休ませることと、高めの温度で焼き始めてから下げることがそろって、ぷっくりふくらみます。生地に混ぜ込んだハルラボンのマーマレードのおかげで、かむたびに皮のほろ苦さがバターの甘い香りの間から顔を出します。はちみつと牛乳が少し入って中はしっとりします。
真ん中の切れ目に片端をくぐらせてリボン形にした韓国の伝統菓子で、旧正月や秋夕によく作ります。蜂蜜と水あめのシロップをまとわせても噛むと軽く崩れ、シロップのしみた端だけが少しもちっとします。生地に生姜汁が入るので、後味がほんのりぴりっとします。
感謝の気持ちを伝える贈り物用に、花口金で赤いバター生地を中心から重ねるように絞り、カーネーションを一輪ずつ形づくります。卵黄を使わず卵白だけを加えるので焼いても赤がくすまず、アーモンドプードルが少し入ってほろっと崩れます。花びらの筋をきれいに出すには絞る力を一定に保つ必要があり、味より形に手間がかかります。
干し柿約20個をすき間なくつないで巻いた円筒なので、薄く切ると琥珀色の果肉と白い粉の層がバラの花のように重なります。熊本の宇城や山都では福をかき集める縁起物として、年末の贈り物や正月に用います。干す間に何度も手でもんで形を整えたもみ柿を使うと、模様が細かく鮮明になります。
ダークチョコレートのブラウニー生地に炒った黒ごまの粉を加え、チョコのほろ苦さに香ばしい穀物の香りを重ねました。黒ごまの粉は油分があってだまになりやすいので、薄力粉や塩と一緒にふるい入れます。完全に冷ましてから切ると断面がきれいです。
青森の南部地方の生菓子で、つぶした青大豆をうるち米粉、もち米粉とひとまとめにし、かまぼこのような長い形にして1cm厚さに切ります。豆は小さなかけらを残してつぶすので、ほろっとした切り口に豆粒がのぞき、切ったものは乾いたフライパンで焼いて食べることもあります。
割ると、橙色のかぼちゃ生地に白いクリームチーズの筋が大理石のように走ります。クリームチーズは砂糖を加えずにのせるので酸味が残り、シナモンの香る甘い生地と一口の中で対照になります。
タイのこのデザートは前の晩から始まります。もち米は最低6時間、できれば一晩浸水させる必要があるためです。蒸したての熱いもち米に、砂糖と塩を加えて温めたココナッツミルクをかけてふたをしておくと、米粒がソースを吸って甘く、ほんのり塩気のある味になります。完熟マンゴーは出す直前に切って横に添えます。